【あとがき】沼野充義『チェーホフ』のあとがき
- 2017/11/27
- 17:51
書き終えていま思うのは、チェーホフがますます分からなくなってきたということだ。 沼野充義「おわりに』『チェーホフ』...
【あとがき】坂本砂南+鈴木半酔『はじめての連句』のあとがき
- 2017/08/08
- 09:59
芭蕉は三十七歳で深川に退隠、俳諧ひと筋につながる風狂を択んだ。連句は「一歩も後に帰る」ことはない。人生もそのように考えれば、同じ句を吐かないことも肝に銘じたいと思う。 坂本砂南+鈴木半酔「あとがき」『はじめての連句』...
逢えるあとがき
- 2017/01/09
- 02:57

時実新子さんに「目の前に水晶玉がある逢える」という句があるが、竹井紫乙さんと新子さんの話をしていた時に、別にひとりと「逢え」るだけでなく水晶玉に今まで出会った人すべての人が映り込みその全員といちどきに会う事もできるんだなとふっと気づく。人は人を抱えて生きていて人は人とつながっている。...
プリントをあげたあとがき
- 2016/12/26
- 23:47

厳寒の中、欠席した女の子の家にコッペパンとジャムマーガリンとプリントを届けたことがあるのだが、ほんとうにそこまでしてコッペパンをひとは要るのかな、という気持ちも正直あったと思う。家に行くと這うように女の子が出てきて「ありがとう…」と私にチョコをくれてまた這って奥へと戻っていた。...
ユーフォーを待っているあとがき
- 2016/12/13
- 11:40

さいきん時実新子さんについていろいろ考える機会をいただいたので、ずっと新子さんの本をあれこれ読み返していたんです。そのとき、新子さんの、「わたしは市役所以外で本名を使ったことがありません」という記述にであったんです。この新子というのは筆名なんですね。初めての句会でとっさに、新人であるじぶんとしてつけたのが新子だったそうなんです。ここでおもしろいなと思ったのは、新子さんにとって新子であることは、それ...