【あとがき】五味渕典嗣『言葉を食べる』のあとがき
- 2014/03/30
- 01:12
もちろん、あらゆるテクストに〈いま〉を見出せると思うのは、過去を論じる者に不可避的につきまとう遠近法的な倒錯にすぎないし、〈いま〉を語ったつもりになることで、分析の未熟さや不完全さが糊塗できるとも思わない(それはそれとして批判されるべき事柄だ)。だが、「文学作品」を論じる際には、「それが成立した時代のなかにそれを認識する時代を描き出すこと」こそが大切なのだ、と言った1931年のベンヤミンに励まされつつ...
【短歌】のりべんが…(日経新聞・日経歌壇2014/1/26掲載 穂村弘選)
- 2014/03/30
- 00:59

のりべんがきらきらしつつ離れてく銀河鉄道途中下車不可 柳本々々(日経新聞・日経歌壇2014/1/26掲載 穂村弘選)【自(分で)解(いてみる)-聖なるのりべんを求めて-】のりべんの死/詩についてずっとかんがえていたときにつくってみたうた。斉藤斎藤さんの「雨の県道あるいてゆけばなんでしょうぶちまけられてこれはのり弁」という短歌ののりべんの不可逆性や宮沢賢治(をとおした杉井ギサブローさん)のアニメ『銀河鉄道...