【川柳】かんぺきなかみさま『月刊川柳マガジン』2015年5月号・掲載作
- 2015/04/29
- 19:46

かんぺきをひたすら拾う神といる 柳本々々 (川柳画ミュージアム)直截に神のてのひらさわる春 柳本々々 (新鋭柳壇・題「直撃」・赤松ますみ選・佳作) *神からの小言刻んでいる死角 赤松ますみ...
【短歌】毎日新聞・毎日歌壇・米川千嘉子 選・2015年4月28日
- 2015/04/28
- 07:38

これはいい? ときくと、まあそれはいい、というのでひろって、かごにいれる。かご、どうしたの、ときみがいうので、ひろったんだ、とこたえる。星のふる丘で。「星のふる丘で」はうそをついている。うそをつかないでねおねがいだから、ときみからいわれる。これもひろっちゃっていいかな? ときくと、まあいいかなそれも、というのでひろってコートのポケットにいれる。まさかそのトレンチもひろったんじゃないでしょう?ときか...
【お知らせ】「【夢を読むこと】にゃあにゃあにゃあにゃにゃあにゃあにゃあにゃにゃにゃあ(訳:夢は語る=騙ることができるのか、或いは夢の言説編制をずらす猫)」『週刊俳句 第418号』
- 2015/04/26
- 08:01

『週刊俳句 第418号』にて「【夢を読むこと】にゃあにゃあにゃあにゃにゃあにゃあにゃあにゃにゃにゃあ(訳:夢は語る=騙ることができるのか、或いは夢の言説編制をずらす猫)」という文章を載せていただきました。『週刊俳句』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。今回載せていただいたのは、笹田かなえさんの句からかんがえてみた〈夢を語る〉ことをめぐる記...
【お知らせ】小津夜景さんや川合大祐さんと話し合った日々、或いは小津夜景/川合大祐と語るときにわたしの語ること『川柳スープレックス』
- 2015/04/25
- 12:31

【川柳インタビュー】小津夜景さんに聴く~普川素床さんの明るい追伸への追伸~(聴き手:柳本々々)【川柳対談】川合大祐×柳本々々~樹萄らきさんの句をめぐって、或いは終わらないメビウスの環のなかで~対談記事を『川柳スープレックス』に2本あげました。いっしょにお話くださった小津夜景さん、川合大祐さん、ありがとうございました。お二方ともにとても興味深い〈積極的ふりはば〉をもってお話してくださいましたので、お...
【お知らせ】飯田有子さんの文芸スキマ誌『別腹』(第二十回文学フリマ)に〈ぷりぷり〉方面から参加
- 2015/04/25
- 11:47

「第二十回文学フリマ東京」2015年5月4日(月祝)の飯田有子さんの西荻パラソル日和に今年も参加させていただいております。文芸スキマ誌「別腹」新刊アリマス。特集「人外」:高原英理乱歩賞候補作抄、佐藤弓生「生物図鑑」川田宇一郎「人外考 」柳谷あゆみ(エッセイ)、松本てふこ「雪女俳句」石原ユキオ「妖怪俳句アンテナ」、柳本々々(エッセイ)松井たまき(漫画)など。ほか「ネガティブな絵葉書」販売。今回の特集は〈人外...
【感想】何んといふひろいくさはらこの原になぜまつすぐの道つけないか 前川佐美雄
- 2015/04/24
- 12:00

何んといふひろいくさはらこの原になぜまつすぐの道つけないか 前川佐美雄【なんにもしないちから】ときどき、草原について考えているんですが、川柳でも草原という場所がたびたび出てくるんですね。で、その草原で現代川柳ならばなにをするかというとたとえば殴り合ったりする。なんで殴りあえるのかといえば、たぶん、草原が誰のものでもない場所だからだとおもうんですね。つまり、亡霊的場所とでもいえばいいのか。所有化さ...
【感想】生まれ変わったらたぶんあなたと暮らすけど生まれ変わりはないけど、どうも 山中千瀬
- 2015/04/21
- 01:13

生まれ変わったらたぶんあなたと暮らすけど生まれ変わりはないけど、どうも 山中千瀬【〈どうも〉の時間論】M 山中さんの一首ですね。Y ときどきもし山中さんと同じクラスなら五十音順の名前並びでは山中さんわたしやぎもとの後ろに来るはずなので、クラス替えの当初は同じ班になるんじゃないかとおもってるんですよね。や行とかわ行ばかりが集まった班として。注射のときもうしろにいるんじゃないかって。M ええ、ええ、...
【感想】君に話したおおげさなこと、飛び蹴りのこと、「花です」のこと、妖精と酢豚のこと。
- 2015/04/20
- 06:02

突然の光の中に立った君おおげさなことしなくていいよ 杉本華代子【そのとびげりを妖精が見ている】きょうの加藤治郎さん選の毎日歌壇からの一首です。Amazonでよく本を買っているとこれもどうですか、この本読んでいるんだったらこんな本もあなたお好きなんじゃないですかっていわれることありますよね。それとおなじように、短歌にも実はあわせて読んでみたい短歌があるんじゃないか、と時々おもったりするんですね。たとえば...
【短歌】『短歌研究』2015年5月号・米川千嘉子 選・佳作
- 2015/04/19
- 11:18

ひゃくえんのワインがのめるこの国ででんしゃにとびこみしんでゆくひと 柳本々々 (短歌研究詠草 米川千嘉子 選・佳作) *ひるがほいろの胸もつ少女おづおづと心とふおそろしきもの見せにくる 米川千嘉子...
【川柳】「め」をハイハイで渡る赤ちゃん(はじめの一歩句会・折句「はじめ」 )
- 2015/04/18
- 00:54

今回は折句で「は・じ・め」だったのですが、徳田ひろ子さんから選んでいただきました。ありがとうございました!ハイハイは重力の虹、memento mori 柳本々々そう言われるとあのハイハイが虹のアーチに見えてくるから不思議 徳田ひろ子奈良一艘さんから「気になった句」として次の句評をいただきました。ありがとうございました!墓だからGがかかって「め」の姿勢 柳本々々G=重力加速度の表現と「は」で誰も使わなかった...