【短歌】どうしよう…(東京新聞・東京歌壇2017年5月21日・東直子 選)
- 2017/05/21
- 18:27

どうしよういいたいことがほんとうはなにもないのに立ち上がる 息 柳本々々 (東京新聞・東京歌壇2017年5月21日・東直子 選) *日常は小さな郵便局のよう誰かわたしを呼んでいるよな 東直子読み方は解ったけれど尚残る名前の由来「柳本々々」 関塚トシ...
【短歌】ぜんぶ春の…(毎日新聞・毎日歌壇・米川千嘉子 選・2017年5月9日)
- 2017/05/14
- 00:55

ぜんぶ春の息のように感じられおしゃべりの距離かがやいている 柳本々々 (毎日新聞・毎日歌壇・米川千嘉子 選・2017年5月9日) *わが腹のかたきに触れてつぎつぎに少女らは白兎のやうな顔せり 米川千嘉子...
【あとがき】石原千秋『反転する漱石』のあとがき
- 2017/05/14
- 00:54
文学を論じることの意味は、文学テクストが、どのような場でどのような意味を生成するのかを明らかにするところにあるのではないだろうか。しかし、極く自然にわかるものだとも思わないのだ。要するに、自分がなぜわかったのかを、何がわかったのかを明確にすることではないだろうか。そのためには、まず自分がどのような枠組(コード)でテクストを読み解いたのかをはっきりと意識して、示さなくてはいけないのだと思う。そこが、...