【短歌】小津夜景と…(毎日新聞・毎日歌壇2017年8月14日・米川千嘉子 選)
- 2017/08/14
- 13:54

小津夜景と関悦史のトーク聞く「ふわふわしてるが深刻なんです」 柳本々々 (毎日新聞・毎日歌壇2017年8月14日・米川千嘉子 選) ※おほいなる手があらはれてほよほよの園児の散歩の列も消したり 米川千嘉子...
【短歌】新幹線の…(東京新聞・東京歌壇2017年8月13日東直子 選)
- 2017/08/13
- 16:48

新幹線の車内からよくみえるのは墓魚型醤油容器の腹を押す 柳本々々 (東京新聞・東京歌壇2017年8月13日東直子 選) *木漏れ日をともに歩いて過去完了形のこころをかわかしている 東直子...
【あとがき】石原千秋『漱石激読』のあとがき
- 2017/08/10
- 08:37
新しい問いのことでは、たとえば、「漱石は『坑夫』で女を書いたのではないか」という問いをぶつけてみたところ、とても大きな手応えがあった。その日の打ち上げでは、小森さんはずっと「『坑夫』は女を書いたのかあ」と興奮して話し続けていた。あの一〇年間は無駄ではなかったと思った。小森さんは世界史と政治のコードで漱石を論じる傾向が強くなっていたし、僕は家族と同時代のコードで漱石を論じる傾向が強くなっていた。もち...
【あとがき】坂本砂南+鈴木半酔『はじめての連句』のあとがき
- 2017/08/08
- 09:59
芭蕉は三十七歳で深川に退隠、俳諧ひと筋につながる風狂を択んだ。連句は「一歩も後に帰る」ことはない。人生もそのように考えれば、同じ句を吐かないことも肝に銘じたいと思う。 坂本砂南+鈴木半酔「あとがき」『はじめての連句』...
【あとがき】浅沼璞『可能性としての連句』のあとがき
- 2017/08/08
- 09:41
○本書では「自明の理」と思われることがらを、意図的にくりかえした。先達・那珂太郎氏のひそみにならっていえば、〈人にとって自明なことも、みづから確かめるためにはくりかへされなければならな〉かったからである。 浅沼璞「とめがき」『可能性としての連句』...