【お知らせ】選者(川柳文学コロキュウム創立15周年記念全国誌上川柳大会)
- 2017/10/27
- 12:04

赤松ますみさんが発行されている『川柳文学コロキュウム』主催の川柳文学コロキュウム創立15周年記念全国誌上川柳大会の選者をさせていただくことになりました。 チーズパンないしょ話が大好きで 赤松ますみ...
【川柳連作】「公園管理事務所うごく」『触光』54号、2017年10月
- 2017/10/27
- 06:59

あの角を曲がったためにくる電話早起きをしてひとを刺しに行く道高度経済成長期という辞表国会図書館に忘れられた犬の陰毛転落の途中礼服のひとが折り紙のおへそを指摘しちゃおうかうっほっほっを詩にする女ゆっくりと公園管理事務所うごく 柳本々々「公園管理事務所うごく」『触光』54号、2017年10月...
【川柳連作】「どうしてこんなことに」『触光』53号、2017年8月号
- 2017/10/27
- 06:52

まよなかのまっただなかでほっとするどうしてこんなことになっちゃった走る青空に向かう礼服しわしわの五万年あとの話をしてる鳥目薬をちがうぶぶんにさしてみる 柳本々々「どうしてこんなことに」『触光』53号、2017年8月号...
【短歌連作】「焱」『かばん』2017年11月号
- 2017/10/27
- 06:42

月曜日は焱(ほのお)猫の交尾を後にわたしを殺す職場へ向かう連絡のゆきちがいからふっと浮く火曜日だったあんぱんを食べる水曜になると彼女は明るくて水曜日さんと僕らは呼んだ木曜はたまに曜日をサボタージュしているけれど気づかれていないファンタジーなのはいつも肉だったが、土曜を最後に菜穂子は消えた日曜は幻想だったし土曜日も幻想だった総務課隅の布団でねむる赤ちゃんの日曜日から百歳の日曜までを日曜はフォロー完...
【川柳連作】「あたまどうしたんだろうわたしの」『触光』52号、2017年6月号
- 2017/10/23
- 10:17

封筒をゆっくりあけるときの顔 柳本々々太初の青さいったりきたりする鬘 〃親鸞と夜中に跳ね起きて叫ぶ 〃文学だったら信じてもいい鳥 〃バスも電車も蛭子能収の笑い声 〃鯛 あたまどうしたんだろうわたしの 〃さびしくてほとんどきょうは種である 〃 柳本々々「あたまどうしたんだろうわたしの」『触光』52号、2017年6月号...
【お知らせ】高田寄生木賞・入選賞「絵描きとしての時実新子-イメージから読む現代川柳-」『触光』52号、2017年6月
- 2017/10/23
- 09:55

高田寄生木賞に応募した「絵描きとしての時実新子-イメージから読む現代川柳-」『触光』52号、2017年6月で、入選賞をいただきました。時実新子さんは絵も描いていたんですが、時実さんの具体的な句とは逆にかなり抽象的な絵を描くんですよね。それで竹井紫乙さんからたくさん新子さんの絵をみせてもらって、そういう抽象画を描きつづけた時実新子がいたんだなあと思い、そこから新子さんの川柳を読み直そうとしてみました。新子...
【短歌】アナログな…/「残ったひとが…(東京新聞・東京歌壇2017年10月22日・東直子 選・佐佐木幸綱 選)
- 2017/10/23
- 09:13

アナログなたまごサンドをたべながら全員やさしいドラマみている 柳本々々「残ったひとが続いていくひとだから」電車で聞いた声のさみしい 〃 (東京新聞・東京歌壇2017年10月22日・東直子 選・佐佐木幸綱 選) *つきあたりを曲って上に出てみれば焼野原かもしれないけれど 東直子角(つの)重き雄鹿ぞわれは食い足りてただうっそりと目をあけている 佐佐木幸綱...
【川柳連作】「ムッとする」『旬』2017年7月号
- 2017/10/21
- 07:22

桜桃忌固いラジオのONとOFFゆりかごはときどきムッとムッとするパン食べて全員ちゃんと立って礼BSの電波ぶきみな茸飯鳥の眼のばらばらである山水画地下鉄でロシアの話読み終えるきょう鶴がいたよきょう鶴がいたよ飛行機を砂漠でする修理する気持ちほんとうに、ほんとうに、ながいたたかいに、なる大気圏突入ラジオショーの元気 柳本々々「ムッとする」『旬』2017年7月号あの時のあの日のなんかを覚えてる? と言うの...