【川柳連作】「スペース・ちりの時代」『おかじょうき』2017年11月号
- 2017/11/19
- 01:20

蹴飛ばしてやっと動かす発電所ぜったいに窓あけんなと叫ばれて粉末になっても正座だとわかる病室に宇宙塵(スペース・ちり)が落ちているうおおクライマックスほよほよで終わる 柳本々々「スペース・ちりの時代」『おかじょうき』2017年11月号 *【残・奈良一艘 選】だんだんたのしくなってくるのこり 柳本々々ずっと聞きます?豆腐が唸ってるの 〃番組の終わった後のムックの毛 〃【ひらひら・小野五郎 選】ひ...
【短歌連作】「小沢健二と日本」『かばん』2017年12月号
- 2017/11/19
- 00:59

もしかして今日はそっちに行けるかも電車が途中凄くならなければ柳本さん復唱してくださいと言う「わたしはつよいわたしはしなない」部屋が回ってるんじゃなくて私が回ってるんだ満場の拍手ラーメンを食べているとき泣いていた記憶なんかも吹き飛ばされるミサイルが通過することがあります画を撫でるての吹き飛ばされるそれに吹き飛ばされる前の面接で既婚かどうか急に聞かれる「乱れ」電光掲示板に流れてくる「乱れています」流れ...
【短歌】海底で…/昼寝から…(東京新聞・東京歌壇2017年11月5日・東直子 選・佐佐木幸綱 選)
- 2017/11/06
- 20:05

海底で蛸を膝に抱き君からの手紙を読んだようなきがする 柳本々々 (東京新聞・東京歌壇2017年11月5日・東直子 選)昼寝から夜の夢へと接続しソファーは俺を櫂にして進む 〃 (東京新聞・東京歌壇2017年11月5日・佐佐木幸綱 選)...
【お知らせ】句集評「やがてを育む」『あざみ通信』19号、2017年10月
- 2017/11/04
- 19:45

『あざみ通信』19号、2017年10月に村井見也子句集『月見草の沖』の句集評「やがてを育む」を書きました。安福望さんに挿し絵も描いてもらいました。倉本朝世さんの編集後記にも書いていただきましたが、次号に朝世さんとの「川柳を読むとはどういうことか」を二人でやりとりした記事を載せていただく予定です。...
【お知らせ】安福望×柳本々々「おしまい日記 第1回 竹井紫乙と干からびた好き」(連載)『川柳スパイラル』創刊号、2017年11月号
- 2017/11/03
- 13:20

安福望さんと「おしまい日記」という連載を書いています。絵も描いてもらいました。11月の東京文学フリマで川柳スパイラルは発売されるそうです。ちなみに小津夜景さんの句の絵を描かせてもらった佐藤文香さんたちの『guca』もこの11月の東京文学フリマで発売されるそうです。...
【川柳連作】「○と◎」『川柳スパイラル』創刊号、2017年11月
- 2017/11/03
- 13:15

夕飯の味噌汁にいくミサイル高層ビル屋上にひかえる卵料理はろー、きてぃ。約束の地にまるく降り立つ葬式の手からてわたす光線銃絨毯爆撃こけつまろびつおとうふ運ぶ胃や腸で呼吸つづけるマグリット羽化登仙きょねんのきょうは狒狒だったものすごい○が視界を横切って正座して愛するひとをかんがえる英字クッキーきらきら揃う 柳本々々「○と◎」『川柳スパイラル』創刊号、2017年11月...
【短歌】ソラリスの…(東京新聞・東京歌壇2017年10月29日東直子 選)
- 2017/11/03
- 12:40

ソラリスの海には行ったことがない乳房が痩せる夢をみている 柳本々々 (東京新聞・東京歌壇2017年10月29日東直子 選) *ひとしきりピンク・スノウを浴びてゆく生命科学研究所まで 東直子...