【お知らせ】書評「水の移動説」(谷川電話『恋人不死身説』歌集評)『かばん』2017年12月号
- 2017/12/13
- 08:13

今月の『かばん』に谷川電話さん『恋人不死身説』の歌集評「水の移動説」を書きました。この号はAmazonで電子出版もされるそうです。今回の特集では谷川さん歌集評を木下龍也さん、初谷むいさん、佐藤弓生さん、山田航さんが論じられています。各々の方の恋愛歌をめぐるセオリーが表れていて面白いです...
【短歌連作】「パンダ帰る」『かばん』2018年1月号
- 2017/12/13
- 07:22

隣り合うことは押し引き合うちから卵サンドの検索 聖夜地獄からパンダとかえる。またあおうね。えらんだ笹でてがみかくからね。 柳本々々「パンダ帰る」『かばん』2018年1月号【添え書きの園】私は寂しくなるとカーヴァーの短編を読み返すのだが、文学の理想とは〈読み返すこと〉にあるのではないかと思ったりもする。かつて坂口安吾が、文学のふるさとについて述べていたけれど、私にとっての文学のふるさとは読み返すことだ...
【お知らせ】栞文「今、走っている」上田信治『リボン』
- 2017/12/10
- 21:23

上田信治さんの句集『リボン』(邑書林、2017年11月30日)の栞文を書かせていただきました。私はふだん「走らない」人間だと思っていたのですが、「今、走っている」と書かせるちからが上田さんの句集にはあって、ひとに〈書かせてしまう〉ちからが、本のもっているちからのような気があらためてしました。上田さんは《俳句は「待ち合わせ」》と「あとがき」に書かれていて、だとしたらやはり作者と共に読者も歩いて時には走ってい...