【詩17】ぎゅうにゅう
- 2023/08/31
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おもうんだけどがむしゃらにしてるとゆめがかなうとかじゃなくてねうとうとしてるうちにゆっくりとパンがミルクにしずみこんでゆくみたいにかなっちゃうゆめもあるんじゃないかってきみのゆめはいまからかなうけどきみはいまどうおもう?ぎゅうにゅうとかににげちゃだめだよ...
【詩16】ほんのにおいのする星
- 2023/08/30
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トレーンという星にいったことがあるほんのにおいのする星だったほんやさんやとしょしつでちいさいころにかいだことがある森のようにしずかでどうぶつたちが安心してねむりについているようなふかい香りがただよっていたムーミン谷はきっとこんな香りがするんじゃないかな とわたしはおもったこの星はぜんぶ紙でできているんですよそうわらっていわれてもわたしもわらってええ そうでしょうねとこたえたとおもう別れたばかりだっ...
【詩15】あ
- 2023/08/29
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めがさめてすぐあ だとおもうしごとちゅうもあ がきになってからだをゆするなんかあったんですかと ランチのときにきにされたがわたしはなんでもないですよ と話して録画してすごい数たまっていたサザエさんをいちにちかけてみた話をするサザエさんをいちにちかけてみている こんなわたしでも好きになってくれるひとっているとおもいますかと わたしは話すそれからもちろんそのひとには黙ってあ のことをかんがえるわたしの...
【詩14】はだか
- 2023/08/28
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いみはきらいと きみはいうねむるのがすきわるいことがすきバスはすき?とぼくはきくバス、しらない?バスってこのせかいではゆうめいなほうだとおもうんだけどぼくは話す 「のりものだよ」ときどきてをつないだつないだてははなれることもあったがまた つながったりするみちがみしみしなってバスが通るひとはすきなものをすきだとおもいきらいなものをきらいだとおもうしなないように いきているおなじ じかんをひとは おな...
【詩13】笛を吹けばいいんだよ
- 2023/08/27
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しんだほうがいいんじゃないとおやなぎさんにすすめられてそうねえとわたしは話したかんがえることはあるよある けどからだがさと 話したからだ?そのときわたしはロケットにまたがっているわたしをそうぞうしたわたしはとてもふとっていてときどきふといゆびでめがねをふいた象みたいにあらいこきゅうをしているほんとにいいんですね とだれかが怒鳴っていたがなんのことかは わからないちりちり焦げるようなにおいがしたロケ...
【詩12】あなたたちはわたしたちのこども
- 2023/08/26
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うんうん ぼくはクリームソーダがすごくすきみたいだと 話したことがあるあじ っていうよりもいろやかたちのことなんだけどなんだかすごく よそよそしくかんじられないかななにかの段階をおえたあとみたいにかんじられないかなクリームソーダをなつかしいとか かなしいでもないただしいとかまちがってるからも離れてる風とか木にもにていないクリームソーダってなんだろうわたしはよくしんけんになってきたときクリームソーダ...
【詩11】き
- 2023/08/25
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すぐはだしになる女の子だったもうはだしなんだねとぼくはいったかのじょははだしでクリームソーダをのんでいるどうしてこういう緑をひとはおもいついたのかなあとぼくは話すとおくにいきたかったのかねうんととおくにさらをあらうとかホースで水をまくとかそういうのをもうかんがえなくてもいいようにくつひものちょうどいいながさも火の管理なんかも ぜんぶわすれてそんな き がするかのじょはなにもいわないのんでいる のみ...
【詩10】きみがそうしたいんなら
- 2023/08/24
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かえってきちゃった とすぐかえってくることがあるいかないで目的とかたどりつくとか捨ててきみに「かえってきちゃった」とだけいいたくてもちろん夜にはまだなってなくてきみはおどろいてでもやっぱりなというかおもしておたがい ひのひかりがまぶしいすごいひるまだ...
【詩9】神さま
- 2023/08/23
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大きな舌みたいにチーズを垂らしたサンドイッチときどきたべたくなることがあるんだごつごつだらだらした溶岩みたいな ねでもほんとはそんなことおもってないんだよね神様、ってそういえばくちにだしていったことない雨みたいに電話をかけたくなって街をあるいた 街中にびっしり天使がいてあかるいかおをしたりおたがいの肩をたたいてはだきあったりしていたそれはどこからか帰ってきたみたいにもみえただれでもいい 話したい ...
【詩8】きみたい
- 2023/08/22
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好きなうたに「メロンの迷路」ということばがあるんだけど とあなたにきいたことがあるどういうことなんだろうめろめろしている ということかなでも めろめろっていったとたんだいじなものをなくすきが するメロンの皺をあるいたってことなのかな あえないあなたをさまよってよれて あるいて たどって、えらんで。あなたはだまっているそんなに とおもうくらいあなたはいすにふかくこしかけているこのいすこんなにがっしり...
【詩7】焼け野原
- 2023/08/21
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かわっちゃったとおやなぎさんはいう山とか川の意味がかわっちゃったひるごはんだからかわっちゃった話しなくていいよとぼくがいってもきみもわたしも焼け野原なんだとおやなぎさんはいう もっとつまずいてばたばたしてほしいこんにちはさえいえなくなれ と...
【詩6】てんし
- 2023/08/20
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そのひ僕らは天使について話しあったこまかいことはだれにもわからなかったてをあげたひともいたけれどやがておろしたみんなてんしにあえたことがなかったからでも協力して話せるかぎり話しあったいきること しぬことにふれながらもうあえないひともしょうかいしながら...
【詩5】こころ
- 2023/08/19
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きがつくと ぼくはおやなぎさんのなかにいる きがするでも私のなかにいないふりをするのもおかしなことでしょすなおにとおやなぎさんはいうすなおにしんでいってほしいみたいなことをおやなぎさんはぼくにいうときどき てをふれててがほしいふれあおうといって...
【詩4】あたらしい昔
- 2023/08/18
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しにたくなったらまたいうねとおやなぎさんにいう「その、しにたくなったらまたいうね、ってちょっといいね」おやなぎさんはときどきみんないなくなればいいのにみたいなことをすごくていねいに時間をかけて話す僕らはときどきとてもあたらしい昔のことをおもいだしてる...
【詩3】ひかりとか
- 2023/08/17
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席替えのことおぼえてる? ひかりのこととか光?ひかりってなんのことだろうそれはがっこうでまだちゃんとおしえてもらっていないせきがえのときぼくたちはどんな光に漬かっていたか 「夏ってはやいの」とぼくはある日きょうしつできく「ひかりなの。」...
【詩2】むかしからあす
- 2023/08/16
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ずっとふるくからある明日があればいいのにみんながそのいにしえの伝説のあすをさがしてるね、みつかったの? かのじょが僕にきく「明日が発掘されたらしいよ」僕らは仲がいいわけでなくだいじなことをはなしもしないずっとふるくからある氷漬けのかんぺきなあすぼくはねむる...
【詩1】かっこいい一日
- 2023/08/15
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おやなぎさんに話しかけるたびおやなぎさんはすこしこまったかおをするこんどやくそくもせずに家に遊びにいくぞそう おやなぎさんにいったらとってもこまった顔をした「おやなぎさんの家でふたりでかっこいいラーメンつくりましょう」かっこいいいちにちがそれからふたりになんどかやってくる...