【詩47】どこにもない愛
- 2023/09/30
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ひょうげんのきょうしつだったのにこわす ということについてみんなで しぜんと はなしあってて いやだ こわしたくないって ないちゃうひともいたんだけどでも ひとはときどき こわすねあれ なんだろう って ぼくが ふっ といってみんな ふしぎなかおでこぶしをまえに しゅっ しゅっってやってるひともいてとなりのひとが めいわくそうなかおを していたけれどたとえばレゴブロックかなんかで東京丸の内のビル街...
【詩46】いろんなことがきみのこと
- 2023/09/29
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きみ がて を ぶらんぶらん させながらあるいているあるくってそういうことなのかなここまで てをぶらんぶらん させながらぼくもふだんあるいているんだろうか うしろから わたしをみることが できなくて よかったと きみがはなしたことがあったっけ わたしがわたしからさってゆくすがたを どうしてみなければならないの。 ほんとう よかった。きみはてをぶらんぶらんさせてぼくのまえをあるいてるいいことがあった...
【詩45】ね
- 2023/09/28
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きょうびょういんのまちあいしつでまっていたら いんふぉめーしょんということばが きこえて いんふぉめーしょんということばのかわいさにけっこう いまさらながら おどろきむねをおさえましたたとえばもし猫が猫でなくいんふぉめーしょん というなまえだったら せかいはまたべつのかたちになっていたのではないでしょうかいんふぉめーしょんがわたしのあしのこうをそのちいさなからだでつかみ にゃっ にゃっ とキッ...
【詩44】カレーパン大佐
- 2023/09/27
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うおおっっておもったんだけどたしかに じぶんでやれって そのおねえさんがいったんですよねこのカレーパンあっためてくださいって いつもほかでするようにいったら東京駅ちかくの きょだいなコンビニの てんいんのインド人のおねえさんのひとさしゆびがフライトするみたいにすーっと浮かんでとおくを おれのむっつりしたからだのはるかはいごをゆびさして太刀魚みたいな銀いろの電子レンジを ゆびさして 「じぶんでやれ...
【詩43】でしょうね
- 2023/09/26
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すっと ずっとだきあってるのをねこがじっとみてたことがありますそのときわたしはねこがうずくまるおさむらいさんに みえてこれは 霊かなんかがかんけいしてるのかなと おもいました霊 というか かじょうな時間かなにか がかんけいしていたのでしょうかいっかいだけ霊と話せるきかいがワンチャンスきたときにたまたまだきあってたと しますなにをはなせばいいのか へえだきあうことがあるんだねというかんじでおさむらい...
【詩42】蟹の詩
- 2023/09/25
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あなたが ほんきでおこってるときにじょうだんいったらちょっとまってそれはおかしいからすこしわらうわじかんちょうだいといっておこるのをひとまずやめてちょっとわらってたんだけどこのときわたしは怒ることとおかしいことはまったくべつべつのしくみなんだなあと おもいましたどんなに怒っててもおかしいときはわらっちゃうんだなあとそれが なんなの といわれるとかきまぜるとできあがるスープくらい なんにもいえなく ...
【現代川柳】なんかの旅
- 2023/09/25
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なんかの旅 柳本々々 葉っぱあげるわ。きょうからきみになりなさい 葉っぱにのってなんかの旅が始まった 「あの葉っぱの子、だいじょうぶかな」「だいじょうぶだよ」 未来のきみはいつも葉っぱにのっている...
【詩41】て
- 2023/09/24
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てを ふりあうって どれくらいかなっててをふりながらかんがえて いてそのひとてをふるのがすきだったみたいでふりかえるとてをふっててああまだふってる とおもって うれしいじゃないですか てをふられることなんてどこでみんなてをふることをおぼえるのかなあっててをふりながらかんがえてたんですけどあと あしをふる とかそういうぶんかじゃなくてよかったなあって いや じゃないですかわかれぎわぼくが いっし...
【詩40】ぜんぶすること
- 2023/09/23
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ドロシーがはじめてかかし にであったときどういうきもちだったんだろうオズの国でみかたなんてひとりもいないちゃんとはなせるひともいない黄色のれんがの道をあるいていけっていわれただけだったからすごくうれしかったんじゃないかなはじめて ちゃんとはなせるひとができてしかもそれがその国ではじめてのできごとだったから 席替えで こんにちはよろしくね って まえからしってたひとでは あったけれど そんなになかよ...
【詩39】ホイミ
- 2023/09/22
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どういうわけかめそめそするひがあってずっと すみのほうでめそめそしていたまわりのひとはてきどにほっといてくれたあのひとはそのままにしておこうめそめそもえいえんではないだろうひとはみんなめそめそするのがいつもはじめてのようなきがしてへたくそなんだめそめそしながらどうしてめそめそした日のことについてみんなではなしあったり とかふだんしないのかな と おもっためそめそについてみんなではなせば宇宙にいくよ...
【詩38】ミニヨンの歌
- 2023/09/21
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ねえあのさ松下育男さんの「日記のように」って詩 でそれまでいっさい顔をださなかった ルビがふられるかしょがとつぜんでてくるんだよ〈てのひらに力(ちから)がわく〉ってちから だよでも ほかんとこみてもルビないの鶴とか 確信とか ほかんとこにはルビなんにもなくてとつぜん 力だけはじめてこの星で触れて書いたかんじで ちから、ってルビがふってあるのどういうことなんだろ不思議っておもっていいのかなちから な...
【詩37】きらきら
- 2023/09/20
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きらきらをばかにしてたときもあったんだけれどでもきらきらってきらきらいがいのなにものでもないじゃないですかぎらぎらにもぜんぜんちかくないしきらきらはきらきらでしかなくてえっ それってばかにできないんじゃないかなってあるときふっと おもって (ごめん ばかにしてたんだつまり なんていうかきらきら ってきらきらしてたよとしか 話すことがないんですよいやあのねこんなことがあってねそういえばきらきらの...
【詩36】ブラギュロン座カッパ星人との別れ
- 2023/09/19
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きょうしつであのいつも ここ総評 ってかいてたんだけどもうやめるね ひとが感じたことにする ね このらんなんか 総評ってことばがとってもじぶんにあわないしたぶんもうこれからのじんせいで 総評ってことばつかわないとおもうからと わたしはいった「総評」 ってかいてたとここれからは「ひとが感じたこと」にします 感じたことをそのまま書きなさいといわれてこまったなあとおもったことがあったなんにもかんじない人...
【詩35】きみがきみの生き方
- 2023/09/18
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物語の悪役たちはほんとうにじぶんたちが悪役のいんどうをわたされていたことをしってたかっていうはなしになったわたしも それきになってたと いったちゃんとじぶんたちはわるいんだってことをしってたら変われてたんじゃないんすかね隣の庭で灰まいてたんですが覚醒しましたわたしはわるいにんげんじゃないつづらもちいさいほうをこれからがんがんえらんでゆくつもりですそういえてたんじゃないすかねチャンスもあたえられずわ...
【詩34】い
- 2023/09/17
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いちごがすきだとたとえば(ようすがおかしいとおもってる)みんなのまえでどうどうといえるのはいくつくらいまでなんだろういすをひき しずかにたちあがりつくえにおかれたマイクをてにとりすこしふるえ い、い、ときんちょうし ざせつしたあとでもやっぱり と向き直り (ママ、あのひとどうもようすがおかしい)みんなをじゃがいもだとおもわずわたしをでくのぼうだとおもわず東や西のようすはこのさいもう あきらめて...
【詩33】ねえそこから何が見える
- 2023/09/16
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「ものすごくおやすみなさい」といわれたことがあるいと はわからない星がものすごいひかりかたをしていたよるだったけど。 「ものすごくおやすみなさい」汝よくねむれということなのかもしれないしもう あんまりかかわりたくないということかもしれない 庭じゃない 底だ 地獄におちろ おやすみするんだたとえばこんなふうにかんがえたらどうかな とゆうじんがいってくれたもし墓にそれが書いてあったらどうおもう?き...
【現代川柳】見えない貯水池
- 2023/09/16
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見えない貯水池 柳本々々 ゆうやけの声をみんなでききにいく きょかはおりてる さっさと星で埋め尽くすんだ 「まぶたいる?」「まぶたいらない」流れ星 そら豆に聞くわたしこれからどうなるの ...
【詩32】新幹線の詩
- 2023/09/15
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しんかんせんのなかでてがみかいたこと あるかな わたしは あるあうまえにしんかんせんのなかで しんかんせんのはやさでてがみをかいていてすごいはやさで日本をよこすべりしながらてがみをかいていたわけなんだけどもちろん これから会うためにしんかんせんにのっていたんだからあってはなせばいいだけなんだけどでも まあ あって さらにてがみもかいてわたしたらうれしいよね っていうことでだから ほんとうつたえたい...