【お知らせ】「【短詩時評 第三回】伊舎堂仁のオールナイトニッポン(語)-尺度はシステムの外にある-」『BLOG俳句新空間 第27号』
- 2015/10/02
- 00:14
『 BLOG俳句新空間 第27号』にて「【短詩時評】伊舎堂仁のオールナイトニッポン(語)-尺度はシステムの外にある-」という文章を載せていただきました。『BLOG俳句新空間』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
今回は伊舎堂仁さんに焦点をあてて書いてみました。
さいきん時評ってなんなんだろうって考えていて、で、上田信治さんが時評っていうのは〈反応〉なんだってかつて述べられていたんですよね。
なにか出来事が起こったとして、それに〈いま・ここ〉から〈わたし〉は〈この場所〉で〈ほからぬいま〉どう〈反応〉するのか、それが時評なんだって述べられていたとおもうんですが、その上田さんの時評についてのことばをわたしなりに考えてみると時評って〈使命感〉と〈公共性〉のはざまにあるものではないかともおもうのです。
いまこのことを、いまこのひとをとりあげなければならないというわたくし的な〈使命感〉と、いまこのことをどれだけ公に接続できるか、いまこのひとをどれだけ公のことばで説明できるかという〈公共性〉。
そういう使命感と公共性の葛藤のなかにいつもあるのが時評のようなきがするんです。そのどっちかにぶれすぎても、時評にならないような気がする。つまり、わたくし的すぎると、「時」が抜けてしまって「評」だけになる。でも公共的にあまりにクールすぎてわたくし性が抜けると「評」が抜けてしまってただの「時」間しかでてこない。
そういうはざかいのなかで〈だれ〉と向き合おうとかんがえたときに、いしゃどうさんといちどむきあってみようと思いました。いしゃどうさんの歌集、とてもこわくておもしろかったです。たえずじぶんの言語システムや意味構築システムがといなおされるようなきがして。
たえずおどろき・おののきながら読みました。
いまになってみると、いしゃどうさんの言語体系から、こんな質感をずっとといなおされていたようなきもするんですよ。それでもその〈らしさ〉を〈らしさ〉のまま貫徹できるか、と。
それをするときのきみにはだれひとりいいかおしないみたいならしさ 伊舎堂仁
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
今回は伊舎堂仁さんに焦点をあてて書いてみました。
さいきん時評ってなんなんだろうって考えていて、で、上田信治さんが時評っていうのは〈反応〉なんだってかつて述べられていたんですよね。
なにか出来事が起こったとして、それに〈いま・ここ〉から〈わたし〉は〈この場所〉で〈ほからぬいま〉どう〈反応〉するのか、それが時評なんだって述べられていたとおもうんですが、その上田さんの時評についてのことばをわたしなりに考えてみると時評って〈使命感〉と〈公共性〉のはざまにあるものではないかともおもうのです。
いまこのことを、いまこのひとをとりあげなければならないというわたくし的な〈使命感〉と、いまこのことをどれだけ公に接続できるか、いまこのひとをどれだけ公のことばで説明できるかという〈公共性〉。
そういう使命感と公共性の葛藤のなかにいつもあるのが時評のようなきがするんです。そのどっちかにぶれすぎても、時評にならないような気がする。つまり、わたくし的すぎると、「時」が抜けてしまって「評」だけになる。でも公共的にあまりにクールすぎてわたくし性が抜けると「評」が抜けてしまってただの「時」間しかでてこない。
そういうはざかいのなかで〈だれ〉と向き合おうとかんがえたときに、いしゃどうさんといちどむきあってみようと思いました。いしゃどうさんの歌集、とてもこわくておもしろかったです。たえずじぶんの言語システムや意味構築システムがといなおされるようなきがして。
たえずおどろき・おののきながら読みました。
いまになってみると、いしゃどうさんの言語体系から、こんな質感をずっとといなおされていたようなきもするんですよ。それでもその〈らしさ〉を〈らしさ〉のまま貫徹できるか、と。
それをするときのきみにはだれひとりいいかおしないみたいならしさ 伊舎堂仁
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