【お知らせ】「【短詩時評 第なな回】な譚-榊陽子とみっつの〈な〉を探して-」『BLOG俳句新空間 第31号』
- 2015/12/01
- 07:56
『 BLOG俳句新空間 第31号』にて「【短詩時評 第なな回】な譚-榊陽子とみっつの〈な〉を探して-」という文章を載せていただきました。『BLOG俳句新空間』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
榊陽子さんが語られるときにまずトピックとしてあがるのが榊さんの言語の〈バランス感覚〉だとおもうんですね。
で、〈バランス感覚〉ってなんなのかっていうと、それはいつもなにか榊さんの川柳を語ろうとするときに〈語り残してしまうもの〉が出ることだとおもうんですよ。
きっちりうまく語れない。語ろうとしても、榊さんの川柳が、いや、それだけではないよ、と言ってくるわけです。
身体のコードでもないよ、性のコードでもないよ、他者のコードでもないよ、意味のコードでもないよ。
それだけでは、ないよ。
バランス感覚って、言語そのものが、《それだけでは、ないよ。》とつねに発信している状態のことなんですよ。
だから、榊さんもササキサンも、意味が充実しない/させない記号として、これからもずっときらきらひかりかがやいていくはずです。でも、意味のたてがみをたてようとして、きらきらといったしゅんかん、また、言われてしまう。
それだけでは、ないのだよ。
たてがみが生えてきたので抜いている 榊陽子
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
榊陽子さんが語られるときにまずトピックとしてあがるのが榊さんの言語の〈バランス感覚〉だとおもうんですね。
で、〈バランス感覚〉ってなんなのかっていうと、それはいつもなにか榊さんの川柳を語ろうとするときに〈語り残してしまうもの〉が出ることだとおもうんですよ。
きっちりうまく語れない。語ろうとしても、榊さんの川柳が、いや、それだけではないよ、と言ってくるわけです。
身体のコードでもないよ、性のコードでもないよ、他者のコードでもないよ、意味のコードでもないよ。
それだけでは、ないよ。
バランス感覚って、言語そのものが、《それだけでは、ないよ。》とつねに発信している状態のことなんですよ。
だから、榊さんもササキサンも、意味が充実しない/させない記号として、これからもずっときらきらひかりかがやいていくはずです。でも、意味のたてがみをたてようとして、きらきらといったしゅんかん、また、言われてしまう。
それだけでは、ないのだよ。
たてがみが生えてきたので抜いている 榊陽子
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