【お知らせ】「【短詩時評 8往】ニューウェーブをめぐるデジタル・ジャーニー-行きの旅-」『BLOG俳句新空間 第32号』
- 2015/12/12
- 11:35
『 BLOG俳句新空間 第32号』にて「【短詩時評 8往】ニューウェーブをめぐるデジタル・ジャーニー-行きの旅-」という文章を載せていただきました。『BLOG俳句新空間』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
1990年代前半の荻原裕幸さんや加藤治郎さん、穂村弘さんの短歌ってすごくふしぎな歌が多いんですよね。そのふしぎさが当時どんなことばのなかで編み込まれていたのかを考えてみたくて今回の文章を書いてみました。〈ニューウェーブ〉って呼称もなんだかふしぎだったんですよね。「ニュー」とつけてしまったら、もう後がないじゃないですか。ポストモダンみたいに、ポストポストモダンみたいな感じになってしまう。だからそれ以降、「ニュー」は禁じられてしまったようなきもするんですよ。そういった意味でも、〈ニューウェーブ〉ってふしぎです。いったい、なにが、起きていたのか。
もしかしたら、ぜんぜん検討ちがいの旅をしているのかもしれないけれど、でもこういうことばの海のなかでこんなふしぎな短歌があったんだということを自分なりに思い切って飛び込んでみてさぐってみたかたっという思いがありました。
たぶん短詩っていうのは短詩の領域だけでなく、いろんな領域とそれとなくアクセスしている、あるいはいかざるをえない部分があるんじゃないかとおもうんです。
で、そのアクセスのラインがいま・ここでめいめいの場所をいきているにんげんがひとつひとつつなぐこともできるんじゃないかともおもうんです、それぞれの立場から。それがうまくゆくかどうかはわからないけれども。
とはいってもまだ〈行きの旅〉なので、〈帰りの旅〉があるんです。〈帰りの旅〉はクリスマスイブとクリスマスのちょうどさかいめの真夜中の十二時に更新される予定です(去年のクリスマスイブはなぜか私は大阪にいました。人生って、ふしぎです)。
クリスマスイブなのに、クリスマスなのに、ひとはなぜそれでも旅をつづけなければならないのか。
「この、うなぎも食べちゃおうか。」
私はまんなかに取り残されてあるうなぎの皿に箸をつける。
「ええ。」
「半分ずつ。」
東京は相変らず。以前と少しも変らない。
太宰治「メリイクリスマス」
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
1990年代前半の荻原裕幸さんや加藤治郎さん、穂村弘さんの短歌ってすごくふしぎな歌が多いんですよね。そのふしぎさが当時どんなことばのなかで編み込まれていたのかを考えてみたくて今回の文章を書いてみました。〈ニューウェーブ〉って呼称もなんだかふしぎだったんですよね。「ニュー」とつけてしまったら、もう後がないじゃないですか。ポストモダンみたいに、ポストポストモダンみたいな感じになってしまう。だからそれ以降、「ニュー」は禁じられてしまったようなきもするんですよ。そういった意味でも、〈ニューウェーブ〉ってふしぎです。いったい、なにが、起きていたのか。
もしかしたら、ぜんぜん検討ちがいの旅をしているのかもしれないけれど、でもこういうことばの海のなかでこんなふしぎな短歌があったんだということを自分なりに思い切って飛び込んでみてさぐってみたかたっという思いがありました。
たぶん短詩っていうのは短詩の領域だけでなく、いろんな領域とそれとなくアクセスしている、あるいはいかざるをえない部分があるんじゃないかとおもうんです。
で、そのアクセスのラインがいま・ここでめいめいの場所をいきているにんげんがひとつひとつつなぐこともできるんじゃないかともおもうんです、それぞれの立場から。それがうまくゆくかどうかはわからないけれども。
とはいってもまだ〈行きの旅〉なので、〈帰りの旅〉があるんです。〈帰りの旅〉はクリスマスイブとクリスマスのちょうどさかいめの真夜中の十二時に更新される予定です(去年のクリスマスイブはなぜか私は大阪にいました。人生って、ふしぎです)。
クリスマスイブなのに、クリスマスなのに、ひとはなぜそれでも旅をつづけなければならないのか。
「この、うなぎも食べちゃおうか。」
私はまんなかに取り残されてあるうなぎの皿に箸をつける。
「ええ。」
「半分ずつ。」
東京は相変らず。以前と少しも変らない。
太宰治「メリイクリスマス」
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