【短歌連作】「もともととゆく第三回川柳カード大会」『かばん』2015年12月号
- 2015/12/20
- 21:56
【詞書】真夜中の大極殿にタッチする 小池正博
ブラックホールに山積みになる眼鏡のボディかきわけて∞あれは樋口由紀子さん
巨大猫を色紙に描けばきらきらとひかるネイル*あれは田久保亜蘭さん
どろどろの戦車のレジュメ読みながら俯けば@あれは岡村知昭さん
夥しい水牛かきわけマイクもちプーの話を◎あれは小池正博さん
あとがきの話を始めあとがきの話で終わる※あれは竹井紫乙さん
会場は鮫でいっぱい岸壁はやわらかい鶴/あれは西原天気さん
ジャンプしようと思えばジャンプできるペンギンの距離〒あれは石原ユキオさん
促音が大会会場飛び交えば紋白蝶のよう☆あれはくんじろうさん
柳本々々「もともととゆく第三回川柳カード大会」
*
【添え書き】
西原天気さんとお話させていただいたときに天気さんが俳句という表現形式を通して〈ヘンなこと〉がしたいとおっしゃっていたのがとても印象的だった。私もその〈ヘンなこと〉を追い求めてみたいのかもしれないと思った。だからいつでも考えてみたいのは、定型と〈ヘンなこと〉はどう手をつないだり・つきとばしあったりするのかということ。
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