【お知らせ】インタビュー「柳本々々さんに聞きました 季語のこと、定型のこと、勇気のこと」『週刊俳句 第452号』
- 2015/12/27
- 00:58
何事もやり続けないとダメです。「あいつ、またやってる」と、言われるようではまだまだ。「ま《だ》やってる」と、濁点が付いてこそ本物です。 みうらじゅん
続けよう。続けられない。続けよう。 ベケット
それでも物語は、つづく。 クストリッツァ
『週刊俳句 第452号』にて「柳本々々さんに聞きました 季語のこと、定型のこと、勇気のこと」というインタビューを西原天気さんからしていただきました。
天気さん、ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
あらためて今、季語について考えてみると、季語ってじぶんにとっては磁力でもあるのかなあとも思います。
すごく強力な磁石が目の前に置いてある。だから歳時記はウルトラマグネットセットのようなものなんですが。
で、その磁力に負けてしまうと季語にからだごと全部もっていかれてしまう。
でもだんだん磁力を身につけたひとは磁気のパワーバランスのようなものがわかってきて、ダースベイダーがフォースを使うように磁力をうまい具合につかって岩をもちあげることもできる。
西原さんとお話させていただいていたときに、定型には経験値のようなものがあるのではないかとおもったんですが、その意味で季語も定型もちょっと似ています。どちらも経験値がある。
だから、これも西原さんととちゅうに話題としてあがったことなんですが、〈定型の境界〉や〈定型の臨界〉ってどこなんだろうっていう問題が(定型感のひとそれぞれの違い)、けっこう個人個人でちがっているように思うし、それが〈定型観〉にもなっているのではないかとおもうんです。
ちなみにわたしが〈定型〉は〈心理的表出〉されるものもある、といったのは、後から考えればずるいことを言ったかなとちょっと反省したのですが(なんでも定型にしてしまえるために)、このずるさは〈感想文〉とわたしがふだん使っている呼称にもあらわれているとおもいます(なんでも感想文にしてしまえるため)。むかし、小池正博さんとお話していたときに、小池さんが冗談でわたしに、感想文という言い方はずるいとおっしゃっていました。わたしも、そう、おもいました。
かの夏を想へば菅井きん状のものが記憶の襞に滲み出す 西原天気
感想をいっこも書かない人生 柳本々々
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