【感想】シャイとかは問題ではない一晩中死なないマリオの前進を見た 柳谷あゆみ
- 2015/12/31
- 15:07
シャイとかは問題ではない一晩中死なないマリオの前進を見た 柳谷あゆみ
【短歌ありがとう】
2015年最後の感想になると思うんですが、今回ちょっとあえてすごく細部にこだわってみようかと思うんですね。あんまりなにも言わないようにして、それでもなにかちがったかたちのことを言おうとして。
この柳谷さんの歌の「問題ではない」っていう箇所なんです。もんだいではない、っていうのは8音ですよね。でも、ここ、「もんだいでない」や「もんだじゃない」という7音にできたはずなんですよ。
7音にできたはずなのに、あからさまにそういうそぶりをみせながらも、なぜ8音にしたのか。
ちょっとふりかえってみて思ったのが、柳谷さんの短歌は、〈そうできたはず〉なのに〈そうしていない〉短歌が多いんですよ。7音や5音でおさめられるのに、8音や6音にしてくる。でもそれが〈なにかしらの必然性〉として感じられる。このひとは定型に従事しているのではなく、定型と対等の関係を築こうとしているんじゃないか、と思う瞬間です。
実は定型を〈意識〉するっていうのはそういうことなんじゃないかとおもうんです。
わたしと定型との距離を指し示すこと。歌や句のなかで。
あなたの定型のありかたは〈そう〉なのかもしれないけれど、わたしと定型のありかたは〈こう〉なんです、と、その距離を〈定型〉で示すこと。
それが、定型意識なのではないか。
そんなことを思いながら、2016年に向かおうと思っています。2015年を、ありがとうございました!
ゼロもならぶならんでるならぶ同じ形ならんでもゼロ図鑑ありがとう 柳谷あゆみ
押井守『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』(1984)。アニメっていうのはアニメについて考えているアニメのことをいうのではないかってときどき押井作品をみながら思うんですよ。この映画はその意味で「うる星やつら」作品ではなくて、高橋留美子作品でもないんですよ。でもそういうアニメについてのアニメや短歌についての短歌がときどき、ある。そしてそのことによって違ったジャンルからひとびとが行進をなしておとずれてくる。それは、なんなんだろう。
ならんでるならんでならぶ大行進ならぶならぶんだ図鑑ありがとう 柳谷あゆみ
【短歌ありがとう】
2015年最後の感想になると思うんですが、今回ちょっとあえてすごく細部にこだわってみようかと思うんですね。あんまりなにも言わないようにして、それでもなにかちがったかたちのことを言おうとして。
この柳谷さんの歌の「問題ではない」っていう箇所なんです。もんだいではない、っていうのは8音ですよね。でも、ここ、「もんだいでない」や「もんだじゃない」という7音にできたはずなんですよ。
7音にできたはずなのに、あからさまにそういうそぶりをみせながらも、なぜ8音にしたのか。
ちょっとふりかえってみて思ったのが、柳谷さんの短歌は、〈そうできたはず〉なのに〈そうしていない〉短歌が多いんですよ。7音や5音でおさめられるのに、8音や6音にしてくる。でもそれが〈なにかしらの必然性〉として感じられる。このひとは定型に従事しているのではなく、定型と対等の関係を築こうとしているんじゃないか、と思う瞬間です。
実は定型を〈意識〉するっていうのはそういうことなんじゃないかとおもうんです。
わたしと定型との距離を指し示すこと。歌や句のなかで。
あなたの定型のありかたは〈そう〉なのかもしれないけれど、わたしと定型のありかたは〈こう〉なんです、と、その距離を〈定型〉で示すこと。
それが、定型意識なのではないか。
そんなことを思いながら、2016年に向かおうと思っています。2015年を、ありがとうございました!
ゼロもならぶならんでるならぶ同じ形ならんでもゼロ図鑑ありがとう 柳谷あゆみ
押井守『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』(1984)。アニメっていうのはアニメについて考えているアニメのことをいうのではないかってときどき押井作品をみながら思うんですよ。この映画はその意味で「うる星やつら」作品ではなくて、高橋留美子作品でもないんですよ。でもそういうアニメについてのアニメや短歌についての短歌がときどき、ある。そしてそのことによって違ったジャンルからひとびとが行進をなしておとずれてくる。それは、なんなんだろう。
ならんでるならんでならぶ大行進ならぶならぶんだ図鑑ありがとう 柳谷あゆみ
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