【お知らせ】イラスト連載「やぎもともともとのゆらゆら絵川柳 第2回 佐藤幸子と〈茹で言語(ゆでことば)〉」(『あざみ通信16号』2016年3月)
- 2016/04/03
- 17:55
倉本朝世さんのあざみエージェントさんが発行している『あざみ通信』で連載させていただいている絵川柳のコーナー。
『あざみ通信』16号(2016年3月)の連載第2回目は、佐藤幸子さんの句集『ブリキの夜汽車』からの絵川柳です。
ことばにはならないものが茹で上がる 佐藤幸子
(『ブリキの夜汽車』あざみエージェント・2014年)
川柳って、言葉をとおして、言葉でない場所に邁進していく文芸なのかなあってときどきおもうんですね。
で、たぶんなんだけれど、言葉でない場所って、言葉をとおしてしかたどりつかないような気がするんです。というよりも、言葉をつきつめていくと、言葉でない場所にぬけてしまうことがあるんじゃないかとおもってるんです。
その鍵をわたしたちに与えてくれるものが定型なんじゃないかと。
定型っていうのはその意味で、トワイライトゾーンへの入り口になってるんじゃないかとおもうんですね。ことばの。
だから短詩のひとびとは、トワイライトゾーンへの入り口の〈ぽ〉にとりつかれているのではないか。
ありふれた、なみなみならぬ、〈ぽ〉に。
わたしは、墓碑銘には、ぜひこう刻みたいとおもうんです。
「とてもよく生きた。すなわち、ぽ」
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