【あとがき】高橋順子『あさって歯医者さんに行こう』のあとがき

装幀の菊地敦己さんは本文レイアウトにも心をくだいてくださり、版面の高さを一様にはしなかった。私自身「わたしの水平線」という詩で、「水平線は時々／疲れて　たるみたくなることがある」と書いています。本の中の水平線の高さがちがうというのは初めての経験ですが、これは緊張を強いないと同時に、惰性を断つ装置だと思いました。

　　　　　高橋順子「あとがき」『あさって歯医者さんに行こう』