【お知らせ】「フシギな短詩・6月のまとめ」『およそ日刊「俳句新空間」』
- 2016/06/28
- 06:36
6月の「フシギな短詩」を振り返ってみて、今月のテーマは〈ほころびからの光〉なのかなと思いました。裂け目からうまれたもうひとつの世界。
短詩のなかではたびたび〈ほころび〉が起きる。ちいさな崩壊が起きる。ちいさな置き去りが生じる。でもそこからもうひとつの世界がひらかれていく場合がある。
廃墟だからこそ、それまでなかったものが生成される場所になりうることがある。そんなふうに6月の短詩をとおして感じたんです。
加藤治郎さんの崩壊も、東直子さんの置き去りも、泉紅実さんのあんかけの世界も、そこからこれまでとはちがった光があふれてくる。
その〈ほころび〉のなかでいろんな光が、さまざまな〈そして〉が生まれてきた。
だから今回のほころびの6月が牛隆佑さんの〈そして〉で終わったのは必然だったような気がしたんです。
〈ほころび〉はあたらしい〈そして〉にであうチャンスなのかもしれないということ。あなたがもっともくじけたしゅんかんに、あなたのそこかしこからひかりがあふれだしているかもしれないということ。
ほころぶと、生まれる。
【20、加藤治郎さんと崩壊】
わたしたちは、創造しなければならない。新しい廃墟で。
【21、東直子さんと桜桃忌】
「私の大好きな、よわい、やさしい、さびしい神様。世の中にある生命を、私に教えて下さったのは、あなたです」
【22、泉紅実さんとあんかけ】
ちゃんといちゃいちゃしてみよう。
【23、牛隆佑さんと二人暮らし】
凹凸の少ない町で、凹凸のような突然の「そして」から〈ふたり〉の暮らしは始まった
短詩のなかではたびたび〈ほころび〉が起きる。ちいさな崩壊が起きる。ちいさな置き去りが生じる。でもそこからもうひとつの世界がひらかれていく場合がある。
廃墟だからこそ、それまでなかったものが生成される場所になりうることがある。そんなふうに6月の短詩をとおして感じたんです。
加藤治郎さんの崩壊も、東直子さんの置き去りも、泉紅実さんのあんかけの世界も、そこからこれまでとはちがった光があふれてくる。
その〈ほころび〉のなかでいろんな光が、さまざまな〈そして〉が生まれてきた。
だから今回のほころびの6月が牛隆佑さんの〈そして〉で終わったのは必然だったような気がしたんです。
〈ほころび〉はあたらしい〈そして〉にであうチャンスなのかもしれないということ。あなたがもっともくじけたしゅんかんに、あなたのそこかしこからひかりがあふれだしているかもしれないということ。
ほころぶと、生まれる。
【20、加藤治郎さんと崩壊】
わたしたちは、創造しなければならない。新しい廃墟で。
【21、東直子さんと桜桃忌】
「私の大好きな、よわい、やさしい、さびしい神様。世の中にある生命を、私に教えて下さったのは、あなたです」
【22、泉紅実さんとあんかけ】
ちゃんといちゃいちゃしてみよう。
【23、牛隆佑さんと二人暮らし】
凹凸の少ない町で、凹凸のような突然の「そして」から〈ふたり〉の暮らしは始まった
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