【目次】「あとがきの冒険」『週刊俳句』
- 2014/02/15
- 06:52
【一、金原まさ子さんの未来のあとがき】
「あとがき」は未来に向けて書く言葉だ。
【二、安福望さんの夢見るあとがき】
「あとがき」という広大なふとんにおいて、ひとは夢をみる。
【三、山田露結さんの象のあとがき】
「私は両手を放し、横に広げた。私は象に乗っているつもりだった。そこで目が覚めた」
【四、斉藤斎藤さんの無いあとがき】
明日「私」は「鈴木」かも知れないし、きのう「私」は「斉藤」だったかもしれない。
【五、関悦史さんのうねるあとがき】
あとがきにも時間にも奥がある。時の繁みをわけいった〈奥〉が。
【六、正岡豊さんの交わるあとがき】
ぼくの求めたたったひとつを持ってきた冬のウェイトレスに拍手を
【七、小池正博さんの勇気のあとがき】
かつてわたしたちは赤ずきんから前進する勇気を学んだのではなかったか
【八、森晶麿さんのあとがき・オブ・ザ・デッド】
「もしも僕の好きなひとがゾンビになったら」っていう命題について考える。
【九、堂園昌彦さんの光るあとがき】
光は、すごく古くて、すごく新しい。
【十、竹井紫乙さんの覚悟のあとがき】
無かった事をあった事にしてしまうことは出来るけれど、あったことを無かったことにするのは難しいのかもしれません。
【十一、荻原裕幸さんの☆のあとがき】
この街ではウッドストックのお喋りも☆☆☆☆☆なんて感じになるに違いない。スヌーピーがいないと彼のお喋りが意味として結晶することはない
【十二、岩田多佳子さんのだぶだぶのあとがき】
私たちはいったいどこで亡霊たちと待ち合わせればいいのか。いや。チャンスは、ある。というより、住んでる。
【十三、『ユリイカ 特集*あたらしい短歌、ここにあります』のにぎっていいあとがき】
ちんちんをにぎっていいよはこぶねの絵本を閉じてねむる雪の夜
【十四、小津夜景さんの忘れるあとがき】
別のかたちだけど生きてゐますから
【十五、『Senryu So 時実新子2013』の問い詰められるあとがき】
問いつめられて小鳥になるまでの過程
【十六、山田航さんの試すあとがき】
すべての人から引き離され森に追放されたように自殺のようにぼくらに作用する本のこと。本とはぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない
【十七、時実新子さんの会えるあとがき】
人は会えるときには会えるのです
【十八、吉田戦車さんのどうでもいいあとがき】
「どうでもいいだろうそんなの」を続けていると奇特なひとがあらわれることがある。そのひとを離してはいけない。走るのだ。
【十九、ながや宏高さんの杉崎さんのあとがき】
みかん色の灯のつく町に帰りくるこんにちの死をパスした人ら/杉崎恒夫
【ゲスト回、安福望さんのあとがきの冒険】
会えるときに、会えるのです。
【二十、樋口由紀子さんの斡旋したあとがき】
川柳を書くことによって、意味がきゅっきゅっと音をたてる。その音を聞きたいために、私は川柳なのだろう。
【二十一、川合大祐さんの檻のあとがき】
瓶詰めの天国ならぶ忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌
【二十二、田島健一さんの有料のあとがき】
ぽは、無料(ただ)ではない。
【二十三、なかはられいこさんの途中のあとがき】
ジャミラは〈途中〉をさまよい続け、その〈途中〉の終わりにウルトラマンの水芸によって倒れた
【二十四、穂村弘さんの関係増殖のあとがき】
私はこれまで、こんな不思議な女の顔を見た事が、やはり、いちども無かった。
【二十五、鴇田智哉さんのブッダのあとがき】
雲雀は私からも、雲雀からも見えていない。また、私は雲雀からも、私からも見えていない。このような状態を、今と呼んでみたい
「あとがき」は未来に向けて書く言葉だ。
【二、安福望さんの夢見るあとがき】
「あとがき」という広大なふとんにおいて、ひとは夢をみる。
【三、山田露結さんの象のあとがき】
「私は両手を放し、横に広げた。私は象に乗っているつもりだった。そこで目が覚めた」
【四、斉藤斎藤さんの無いあとがき】
明日「私」は「鈴木」かも知れないし、きのう「私」は「斉藤」だったかもしれない。
【五、関悦史さんのうねるあとがき】
あとがきにも時間にも奥がある。時の繁みをわけいった〈奥〉が。
【六、正岡豊さんの交わるあとがき】
ぼくの求めたたったひとつを持ってきた冬のウェイトレスに拍手を
【七、小池正博さんの勇気のあとがき】
かつてわたしたちは赤ずきんから前進する勇気を学んだのではなかったか
【八、森晶麿さんのあとがき・オブ・ザ・デッド】
「もしも僕の好きなひとがゾンビになったら」っていう命題について考える。
【九、堂園昌彦さんの光るあとがき】
光は、すごく古くて、すごく新しい。
【十、竹井紫乙さんの覚悟のあとがき】
無かった事をあった事にしてしまうことは出来るけれど、あったことを無かったことにするのは難しいのかもしれません。
【十一、荻原裕幸さんの☆のあとがき】
この街ではウッドストックのお喋りも☆☆☆☆☆なんて感じになるに違いない。スヌーピーがいないと彼のお喋りが意味として結晶することはない
【十二、岩田多佳子さんのだぶだぶのあとがき】
私たちはいったいどこで亡霊たちと待ち合わせればいいのか。いや。チャンスは、ある。というより、住んでる。
【十三、『ユリイカ 特集*あたらしい短歌、ここにあります』のにぎっていいあとがき】
ちんちんをにぎっていいよはこぶねの絵本を閉じてねむる雪の夜
【十四、小津夜景さんの忘れるあとがき】
別のかたちだけど生きてゐますから
【十五、『Senryu So 時実新子2013』の問い詰められるあとがき】
問いつめられて小鳥になるまでの過程
【十六、山田航さんの試すあとがき】
すべての人から引き離され森に追放されたように自殺のようにぼくらに作用する本のこと。本とはぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない
【十七、時実新子さんの会えるあとがき】
人は会えるときには会えるのです
【十八、吉田戦車さんのどうでもいいあとがき】
「どうでもいいだろうそんなの」を続けていると奇特なひとがあらわれることがある。そのひとを離してはいけない。走るのだ。
【十九、ながや宏高さんの杉崎さんのあとがき】
みかん色の灯のつく町に帰りくるこんにちの死をパスした人ら/杉崎恒夫
【ゲスト回、安福望さんのあとがきの冒険】
会えるときに、会えるのです。
【二十、樋口由紀子さんの斡旋したあとがき】
川柳を書くことによって、意味がきゅっきゅっと音をたてる。その音を聞きたいために、私は川柳なのだろう。
【二十一、川合大祐さんの檻のあとがき】
瓶詰めの天国ならぶ忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌忌
【二十二、田島健一さんの有料のあとがき】
ぽは、無料(ただ)ではない。
【二十三、なかはられいこさんの途中のあとがき】
ジャミラは〈途中〉をさまよい続け、その〈途中〉の終わりにウルトラマンの水芸によって倒れた
【二十四、穂村弘さんの関係増殖のあとがき】
私はこれまで、こんな不思議な女の顔を見た事が、やはり、いちども無かった。
【二十五、鴇田智哉さんのブッダのあとがき】
雲雀は私からも、雲雀からも見えていない。また、私は雲雀からも、私からも見えていない。このような状態を、今と呼んでみたい
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