【お知らせ】「フシギな短詩・7月のまとめ」『およそ日刊「俳句新空間」』
- 2016/08/01
- 07:12
7月の「フシギな短詩」をふりかえってみて今月のテーマは「少し外から考えてみる内側のこと」になるのかなあと思いました。
少しだけ外にそれること。そのそれた部分からもうちどこちらにかえってくること。
でも外にそれるときに、その〈外〉を成立させるためのリアリティがなければならない。そのリアリティの成立のありようが、岡野さんや木下さんの歌、兵頭さんや金原さんの句において問われているとおもいます。
ひとはなにをもって〈外〉を成立させるのか。そしてどうその外からわたしたちをもういちど見つめ返すのか。
そんなことを7月のフシギな短詩から学んだようにおもいました。
【24、岡野大嗣さんと祈り】
それは〈きれいな鼻歌〉の、終わりのない、〈とぎれとぎれ〉の、たったひとつの〈長い歌〉としての祈り
【25、木下龍也さんと幽霊】
どれだけ〈わたし〉が死んだとしても、まだやってくる生のたくましさと愛おしさ。「おめめ」、この愛すべきもの。
【26、兵頭全郎さんとポテチ】
意味に負けないよう、燃え尽きないよう、くるくると循環し続けること。無限のポテチ(∞)と共に。
【27、金原まさ子さんとシャウト】
「折檻部屋」を出たり入ったりする。真顔で。すました顔をして。折檻される季語のシャウトを目撃しながら。ああ。世界はなんて〈初めて〉ばかりなんだろう、とおもう。
少しだけ外にそれること。そのそれた部分からもうちどこちらにかえってくること。
でも外にそれるときに、その〈外〉を成立させるためのリアリティがなければならない。そのリアリティの成立のありようが、岡野さんや木下さんの歌、兵頭さんや金原さんの句において問われているとおもいます。
ひとはなにをもって〈外〉を成立させるのか。そしてどうその外からわたしたちをもういちど見つめ返すのか。
そんなことを7月のフシギな短詩から学んだようにおもいました。
【24、岡野大嗣さんと祈り】
それは〈きれいな鼻歌〉の、終わりのない、〈とぎれとぎれ〉の、たったひとつの〈長い歌〉としての祈り
【25、木下龍也さんと幽霊】
どれだけ〈わたし〉が死んだとしても、まだやってくる生のたくましさと愛おしさ。「おめめ」、この愛すべきもの。
【26、兵頭全郎さんとポテチ】
意味に負けないよう、燃え尽きないよう、くるくると循環し続けること。無限のポテチ(∞)と共に。
【27、金原まさ子さんとシャウト】
「折檻部屋」を出たり入ったりする。真顔で。すました顔をして。折檻される季語のシャウトを目撃しながら。ああ。世界はなんて〈初めて〉ばかりなんだろう、とおもう。
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