【お知らせ】「ふとんとは、なんだったのか 西原天気句集『けむり』の一句」『週刊俳句』第378号
- 2014/07/21
- 22:08
『週刊俳句 Haiku Weekly第378号』にて「ふとんとは、なんだったのか 西原天気句集『けむり』の一句」という文章を載せていただきました。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
西原天気さんの『句集 けむり』は、なによりも〈さわ〉っていて楽しい句集だと思いながら一ページ一ページめくっていました。
そういえば、日常にたちのぼる〈けむり〉もなにかと手をだしてさわってしまうことがわたしは多いのですが、ふれてもふれても実体をつかめないことが〈けむり〉の特徴であるような気もします。
西原さんの句集は、カラフルな、さわりたくなる、さわれずにいる、〈わたし〉をつきうごかす「けむり」でした。
わたしは西原さんの句集にであうまでは、俳句というものはどこかこの〈わたし〉とは関わりないところでうごめいている巨大なシステムだと思っていました。
でも、西原さんの「数ページの哲学あした来るソファー」という句をみたときに、あれ、俳句って〈わたし〉をめぐるシステムとしても機能しはじめているんじゃないかとおもったのです。それはおどろきでした。つまりそのときわたしはドトールにいたのですが、そしてなんでもないアイスティーをのんでいたのですが、おののくような音をあげはじめた意識のしぶきのまっただなかで〈俳句〉というジャンルが更新されたのです。
わたしはドトールから飛び出して、そこここをゆきかうひとに、「みなさん、あしたソファーがくるんです! それが俳句なんです」といいふらしたくなりました。
それが、わたしにとって、〈西原天気〉という〈できごと〉でした。
アンメルツヨコヨコ銀河から微風 西原天気
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
西原天気さんの『句集 けむり』は、なによりも〈さわ〉っていて楽しい句集だと思いながら一ページ一ページめくっていました。
そういえば、日常にたちのぼる〈けむり〉もなにかと手をだしてさわってしまうことがわたしは多いのですが、ふれてもふれても実体をつかめないことが〈けむり〉の特徴であるような気もします。
西原さんの句集は、カラフルな、さわりたくなる、さわれずにいる、〈わたし〉をつきうごかす「けむり」でした。
わたしは西原さんの句集にであうまでは、俳句というものはどこかこの〈わたし〉とは関わりないところでうごめいている巨大なシステムだと思っていました。
でも、西原さんの「数ページの哲学あした来るソファー」という句をみたときに、あれ、俳句って〈わたし〉をめぐるシステムとしても機能しはじめているんじゃないかとおもったのです。それはおどろきでした。つまりそのときわたしはドトールにいたのですが、そしてなんでもないアイスティーをのんでいたのですが、おののくような音をあげはじめた意識のしぶきのまっただなかで〈俳句〉というジャンルが更新されたのです。
わたしはドトールから飛び出して、そこここをゆきかうひとに、「みなさん、あしたソファーがくるんです! それが俳句なんです」といいふらしたくなりました。
それが、わたしにとって、〈西原天気〉という〈できごと〉でした。
アンメルツヨコヨコ銀河から微風 西原天気
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