【あとがき】杉田敦『両義性のポリティーク』のあとがき
- 2016/10/11
- 11:14
政治とは何か、権力は何をもたらすのか、国家の役割は何か、国民とは誰なのかといった諸問題は、一般には改めて問う必要のない自明なものであるかのようにあつかわれている。しかし本書では、それらが根底から見つめ直され、事柄に伴う両義性が強調されたあげく、読者は宙づりのまま放置される。
このような本書の立場には、批判もあろう。しかし、どうにも整理がつかないような事態が進行する一方で、政治的な決断主義への希求が強まるいま、立ち止まって考え続けることだけが、唯一の可能性なのかもしれないのである。
杉田敦「あとがき」『両義性のポリティーク』
このような本書の立場には、批判もあろう。しかし、どうにも整理がつかないような事態が進行する一方で、政治的な決断主義への希求が強まるいま、立ち止まって考え続けることだけが、唯一の可能性なのかもしれないのである。
杉田敦「あとがき」『両義性のポリティーク』
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