【あとがき】大野左紀子『アート・ヒステリー』のあとがき
- 2014/03/30
- 17:14
80年代前半に芸術大学を卒業し東京から無風状態と思えた名古屋に帰ってきて、私はアーティスト活動を始めました。脱領域化、私小説化、ポップ化への急速な流れに微妙な違和感を覚えながらも、それまでのモダニズムでもやっていけないという“分裂”の中で制作していた私にとって、拠り所となったのは美術・芸術について考えるための読書でした。
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二十年経って、私はアーティスト廃業に至りました。しかしアートをやめたのに、その後アートについての本を二冊も書くことになるとは思ってもみませんでした。二十年アートにどっぷり浸かりアート・ヒステリーでやってきた、次の二十年はその“憑き物落とし”ということになるのでしょうか。
大野左紀子「あとがき」『アート・ヒステリー なんでもかんでもアートな国・ニッポン』
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二十年経って、私はアーティスト廃業に至りました。しかしアートをやめたのに、その後アートについての本を二冊も書くことになるとは思ってもみませんでした。二十年アートにどっぷり浸かりアート・ヒステリーでやってきた、次の二十年はその“憑き物落とし”ということになるのでしょうか。
大野左紀子「あとがき」『アート・ヒステリー なんでもかんでもアートな国・ニッポン』
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