【あとがき】大澤真幸『日本史のなぞ』のあとがき
- 2017/10/18
- 17:44
どのような社会にも、(不)可能性の臨界のようなものがある。その先を超えていくことがでいない、と暗黙のうちに想定されている境界線が、である。この境界線が維持されていることを前提にして、社会内の他のすべての活動がなされている。
しかし、ときに、その(不)可能性の臨界の内部では、社会が直面している基本的な困難を克服できなくなることがある。このとき、(不)可能性の臨界の向こう側に出ていき、臨界を再設定するような変動を社会に引き起こすこと、これが革命である。つまり、普通の改変なのか、革命なのかを分かつ条件は、引き起こされる変化が、(不)可能性の臨界の内側にとどまるものなのか、それともその臨界を超えていくものなのか、である。
大澤真幸「やや長めのあとがき」『日本史のなぞ』
しかし、ときに、その(不)可能性の臨界の内部では、社会が直面している基本的な困難を克服できなくなることがある。このとき、(不)可能性の臨界の向こう側に出ていき、臨界を再設定するような変動を社会に引き起こすこと、これが革命である。つまり、普通の改変なのか、革命なのかを分かつ条件は、引き起こされる変化が、(不)可能性の臨界の内側にとどまるものなのか、それともその臨界を超えていくものなのか、である。
大澤真幸「やや長めのあとがき」『日本史のなぞ』
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