【短歌連作】「小沢健二と日本」『かばん』2017年12月号
- 2017/11/19
- 00:59
もしかして今日はそっちに行けるかも電車が途中凄くならなければ
柳本さん復唱してくださいと言う「わたしはつよいわたしはしなない」
部屋が回ってるんじゃなくて私が回ってるんだ満場の拍手
ラーメンを食べているとき泣いていた記憶なんかも吹き飛ばされる
ミサイルが通過することがあります画を撫でるての吹き飛ばされる
それに吹き飛ばされる前の面接で既婚かどうか急に聞かれる
「乱れ」電光掲示板に流れてくる「乱れています」流れてくる
ゆうじんがおなかをずっとゆっくりとまだあかるいのになでてくれていた
柳本々々「小沢健二と日本」『かばん』2017年12月号
【添え書きの園】
ことばが役に立たない関係がいいなと思っていて、基本的には雲語でしゃべっている。これは、ううとかああに近いが、わたしにもよくはわかっていない。そのときの雲がそのつどのことばを決めているからだ。
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