【お知らせ】栞文「今、走っている」上田信治『リボン』
- 2017/12/10
- 21:23
上田信治さんの句集『リボン』(邑書林、2017年11月30日)の栞文を書かせていただきました。私はふだん「走らない」人間だと思っていたのですが、「今、走っている」と書かせるちからが上田さんの句集にはあって、ひとに〈書かせてしまう〉ちからが、本のもっているちからのような気があらためてしました。
上田さんは《俳句は「待ち合わせ」》と「あとがき」に書かれていて、だとしたらやはり作者と共に読者も歩いて時には走っていかねばならず、その距離の分が意味として広がっていくのではないか。でも、もともと、本のちからってそういうものではないかと思います。ベッドにねころびながら、はしること。
- 関連記事
-
-
【お知らせ】「フシギな短詩・5月のまとめ」『およそ日刊「俳句新空間」』 2016/05/31
-
【お知らせ】「【短詩時評 二十二鬼夜行】現代妖怪川柳の宴-鬼、河童、巨眼、コロボックル、妖精、悪魔一家、その他妖怪の皆さん-」『BLOG俳句新空間 第46号』 2016/07/08
-
【お知らせ】イラスト連載「やぎもともともとのゆらゆら絵川柳 第3回 川合大祐とじゅじゅべき壁」(『あざみ通信17号』2016年9月) 2016/09/25
-
【エッセイ】「定型をめぐる星間飛行と、キス。」『おかじょうき』2014年7月号・掲載 2015/03/10
-
【お知らせ】「【催眠術ノート】催眠術師・石川啄木-ひかることとしゃべることは同じことだからお会いしましょう、ねむって、眼をみひらいて-」『BLOG俳句新空間 第19号』 2015/06/13
-
スポンサーサイト
- テーマ:詩・ことば
- ジャンル:小説・文学
- カテゴリ:々々のお知らせ