【お知らせ】栞文「今、走っている」上田信治『リボン』
- 2017/12/10
- 21:23
上田信治さんの句集『リボン』(邑書林、2017年11月30日)の栞文を書かせていただきました。私はふだん「走らない」人間だと思っていたのですが、「今、走っている」と書かせるちからが上田さんの句集にはあって、ひとに〈書かせてしまう〉ちからが、本のもっているちからのような気があらためてしました。
上田さんは《俳句は「待ち合わせ」》と「あとがき」に書かれていて、だとしたらやはり作者と共に読者も歩いて時には走っていかねばならず、その距離の分が意味として広がっていくのではないか。でも、もともと、本のちからってそういうものではないかと思います。ベッドにねころびながら、はしること。
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