【詩41】て
- 2023/09/24
- 00:00
てを ふりあう
って どれくらいかなって
てをふりながら
かんがえて いて
そのひと
てをふるのがすきだったみたいで
ふりかえると
てをふってて
ああまだふってる と
おもって
うれしいじゃないですか
てをふられることなんて
どこでみんな
てをふることをおぼえるのかなあって
てをふりながらかんがえてたんですけど
あと あしをふる とか
そういうぶんかじゃなくて
よかったなあって
いや じゃないですか
わかれぎわ
ぼくが いっしょけんめい
あしふりまわしてるの
わらえないですよ
ほほえめないですよ
てをふるって
いいなあ
ずっと
なかよくやっていけそうじゃないですか
てをふりあってるだけで
そのひ かえって たべるもの
みんなおいしそうにおもえるし
ってかんがえてたら
えっ
てをふるのを やめて
こっちにむかってあるいてきたから
てをふるいみなくなっちゃうじゃないですか
どうしたの って
きいたら
てをふるっていいことだね
って なんか つたえたくて
って
いや でも そんなんじゃてをふるひととして
これからやっていけないよ って
ぼくはいったのだけれども
ああにちようびだなあ
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