【お知らせ】「拒絶されたスーパーマリオの内面 福田若之のパスワード」『週刊俳句 Haiku Weekly第396号』
- 2014/11/24
- 15:42
『週刊俳句 Haiku Weekly第396号』にて「拒絶されたスーパーマリオの内面 福田若之のパスワード」という文章を載せていただきました。『週刊俳句』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
春はすぐそこだけどパスワードが違う 福田若之
この福田さんのパスワード句ははじめて眼にしたときから、ずっとかんがえていました。
有名な句でいろんなひとがそれぞれの立場から言及している句です。
で、それとともに、ゲームやデジタル領域がどう〈文学〉=言語表現に接続するのかを以前からかんがえていたというのがありました。
シャワーを浴びていたときに、福田若之さんの句に柳谷あゆみさんとマリオの補助線をひいてみるとひとつの〈風景〉が描けるのではないかとおもい、すぐさま浴室をでて、シャンプーはあたまにつけたまま、書き始めました。
ひとつ、わたしがゲームやデジタルメディアで気になっているのは、ゲームという表現領域がどんな〈風景〉をかたちづくり、その〈風景〉によってどんな〈内面〉をうんできたかです。
そしてそれら〈風景〉や〈内面〉がどう〈文学〉という言語表現と、つねに・すでに結びついてしまっているか、ということです。
それらを気にしつつ、たくさんのマリオを殺しつつ、たくさんのパスワードやふっかつのじゅもんの挫折にあいつつ、感想文として書いてみました。
ただこの感想文自体を、「パスワードがちがう」と拒否するところにこの句の、〈句性〉のようなものがあるとおもっています。
だから、はじめから、わたしがログインしようとも、たぶん、結論はこうなのです。
パスワードがちがう。
しかしそれでも〈内面〉はやってきます。
つまり、
ヒヤシンスしあわせがどうしても要る 福田若之
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
春はすぐそこだけどパスワードが違う 福田若之
この福田さんのパスワード句ははじめて眼にしたときから、ずっとかんがえていました。
有名な句でいろんなひとがそれぞれの立場から言及している句です。
で、それとともに、ゲームやデジタル領域がどう〈文学〉=言語表現に接続するのかを以前からかんがえていたというのがありました。
シャワーを浴びていたときに、福田若之さんの句に柳谷あゆみさんとマリオの補助線をひいてみるとひとつの〈風景〉が描けるのではないかとおもい、すぐさま浴室をでて、シャンプーはあたまにつけたまま、書き始めました。
ひとつ、わたしがゲームやデジタルメディアで気になっているのは、ゲームという表現領域がどんな〈風景〉をかたちづくり、その〈風景〉によってどんな〈内面〉をうんできたかです。
そしてそれら〈風景〉や〈内面〉がどう〈文学〉という言語表現と、つねに・すでに結びついてしまっているか、ということです。
それらを気にしつつ、たくさんのマリオを殺しつつ、たくさんのパスワードやふっかつのじゅもんの挫折にあいつつ、感想文として書いてみました。
ただこの感想文自体を、「パスワードがちがう」と拒否するところにこの句の、〈句性〉のようなものがあるとおもっています。
だから、はじめから、わたしがログインしようとも、たぶん、結論はこうなのです。
パスワードがちがう。
しかしそれでも〈内面〉はやってきます。
つまり、
ヒヤシンスしあわせがどうしても要る 福田若之
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