【感想】抱き合った形に穴を拡げてる むさし
- 2014/12/08
- 00:40
抱き合った形に穴を拡げてる むさし
【おかじょうきエクスプレスに乗って】
『おかじょうき』に入れていただいたときに、とてもあたたかく迎え入れていただいて、いまでもとても感謝している。
毎月冒頭にむさしさんがその号の会員雑詠の句評を書かれていて、いつもとてもおもしろく読んでいる。
むさしさんの句の向き合い方は、句を実際に〈生き〉てみることからはじまる。
それはむさしさんの句集『亀裂』が、いろとりどりの、しかし固有としての〈わたし〉の身体観にあふれていたように、句に、みずから生きてきた、抱えてきた身体性をぶつける試みである。
わたしは、そこに、川柳をあえて〈生き〉てみることのひとつの〈答え〉があるようにもおもったりする。
句を〈生きられ〉た現場にすること。
むさしさんから句評をいただいて、ああそうなのか、そんなふうにこの句は生きることができたんだ、とはじめてからだのそこからおもえることが、ある。
もちろん、むさしさんはことばの側から、理知的に、分析的に、微分的に句評を書かれもするが、それを積分して〈抱き〉しめるように、じっさい、句を生きる句評を書く。
抱き合った形に穴を拡げてる むさし
その抱いた穴には、またつぎの、からだが、くる。
どんなからだかは、わからないが、きたひとが、じゅんばんに、こうごに、らんだむに、だきしめて、めいめいの、あなを、つくってゆく。
『おかじょうき』の方々にとても親切にしていただいて、うれしい一年だった。A4をあふれでるやさしさあふれるいちねんだった。
ありがとうございました!
A4に納まるように生きてきた むさし
止めてくれどんどん人が好きになる 〃
【おかじょうきエクスプレスに乗って】
『おかじょうき』に入れていただいたときに、とてもあたたかく迎え入れていただいて、いまでもとても感謝している。
毎月冒頭にむさしさんがその号の会員雑詠の句評を書かれていて、いつもとてもおもしろく読んでいる。
むさしさんの句の向き合い方は、句を実際に〈生き〉てみることからはじまる。
それはむさしさんの句集『亀裂』が、いろとりどりの、しかし固有としての〈わたし〉の身体観にあふれていたように、句に、みずから生きてきた、抱えてきた身体性をぶつける試みである。
わたしは、そこに、川柳をあえて〈生き〉てみることのひとつの〈答え〉があるようにもおもったりする。
句を〈生きられ〉た現場にすること。
むさしさんから句評をいただいて、ああそうなのか、そんなふうにこの句は生きることができたんだ、とはじめてからだのそこからおもえることが、ある。
もちろん、むさしさんはことばの側から、理知的に、分析的に、微分的に句評を書かれもするが、それを積分して〈抱き〉しめるように、じっさい、句を生きる句評を書く。
抱き合った形に穴を拡げてる むさし
その抱いた穴には、またつぎの、からだが、くる。
どんなからだかは、わからないが、きたひとが、じゅんばんに、こうごに、らんだむに、だきしめて、めいめいの、あなを、つくってゆく。
『おかじょうき』の方々にとても親切にしていただいて、うれしい一年だった。A4をあふれでるやさしさあふれるいちねんだった。
ありがとうございました!
A4に納まるように生きてきた むさし
止めてくれどんどん人が好きになる 〃
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