金曜日のあとがき
- 2014/12/26
- 23:51
『ウラハイ』の、樋口由紀子さんの連載でとりあげていただきました。
ありがとうございました!
「金曜日の川柳〔柳本々々〕樋口由紀子」
さいきん樋口由紀子さんの『川柳×薔薇』や小池正博さんの『蕩尽の文芸』などの川柳の評論集を読み返していたんですが、樋口さんの本を昔読んで教えてもらったことは、川柳を読む際に川柳の感情や内面に注目するのではなく、その川柳の〈ことば〉に注目することです。
〈ことば〉を読むことから、はじまる。
たとえ〈私性〉がそこにあったとしても、それは句のことばから組織化される私性であって、作者の境涯や人生からではない。
そのときに、ああことばから読む川柳があってもいいんだ、とおもったのです。
ことばから読むことが可能ならば、ことばをふだん使っているじぶんも感想を書けるんじゃないかと。
それで、感想を書き始めました。
小池さんの本からわたしが学んだことは、川柳というジャンルは、横断領域的な視野から読んでもいいんだという視点です。
川柳を川柳で語るのではなく、川柳を複合領域的に他ジャンルもとりまぜながらクロスオーバーさせながら読んだって、いい。
そういうふうに《あえて》することでジャンルは躍動していく場合もある。
樋口さんからことばへの意識を、小池さんからは横断領域的視点を、そのふたつの位置からなんとかじぶんの「この歌が気になる」「この句がなんだかすきだ」を言語化するこころみがいまのわたしの感想文になっています。
夜明けまで待ってすべり台から滑る 樋口由紀子
薔薇を切る日はネクタイをする 小池正博
ありがとうございました!
「金曜日の川柳〔柳本々々〕樋口由紀子」
さいきん樋口由紀子さんの『川柳×薔薇』や小池正博さんの『蕩尽の文芸』などの川柳の評論集を読み返していたんですが、樋口さんの本を昔読んで教えてもらったことは、川柳を読む際に川柳の感情や内面に注目するのではなく、その川柳の〈ことば〉に注目することです。
〈ことば〉を読むことから、はじまる。
たとえ〈私性〉がそこにあったとしても、それは句のことばから組織化される私性であって、作者の境涯や人生からではない。
そのときに、ああことばから読む川柳があってもいいんだ、とおもったのです。
ことばから読むことが可能ならば、ことばをふだん使っているじぶんも感想を書けるんじゃないかと。
それで、感想を書き始めました。
小池さんの本からわたしが学んだことは、川柳というジャンルは、横断領域的な視野から読んでもいいんだという視点です。
川柳を川柳で語るのではなく、川柳を複合領域的に他ジャンルもとりまぜながらクロスオーバーさせながら読んだって、いい。
そういうふうに《あえて》することでジャンルは躍動していく場合もある。
樋口さんからことばへの意識を、小池さんからは横断領域的視点を、そのふたつの位置からなんとかじぶんの「この歌が気になる」「この句がなんだかすきだ」を言語化するこころみがいまのわたしの感想文になっています。
夜明けまで待ってすべり台から滑る 樋口由紀子
薔薇を切る日はネクタイをする 小池正博
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