おびえるあとがき(あれかこれかとおそれおののきながらくりかえすこと)
- 2015/01/17
- 01:00
わたし、キルケゴールのタイトル、すごくすきなんです。
あれかこれか、とか、おそれとおののき、とか。
このひとは、なにをいってるんだろう、と。
あと、セーレン・オービエ・キルケゴールの、おーびえ、ってなまえも、おーびえてるのか、きるけごーるは。っておもいますよね。
おびえてるのかあなたは、と。
わたしも、生活のなかで、おそれおののいていることがあるし、あれかこれか、とずっとかんがえていることがあるんです。
しかも、反復も、です。
きがつくと、けっこうおなじことばっかりいっていることがあるんです。
壊れた回転寿司のように、レールのうえにのって、ぐるぐる回遊していることが、ある。
またまわってきたぞ、と。
こいつはまたおなじことをいいはじめているぞ、と。
きがつかれているかたもおられるとおもうんですが。
でも。
またこれなんです。
そうおもいながら、まだ、回転寿司のレールにのったまま、
ぐるぐるとまわる。
じぶんでもどうにもならない原理に乗って。
そうして、手の届かない、とれない場所に、また、はいっていく(回転寿司って店の奥深くにお客さんがとれないエリアがありますよね。増やしたり、回収したりするための。つまり、あそこに、はいっていく)。
基本的に、あれかこれかとまよいながら、おそれとおののきをもってぐるぐると徘徊しつつ、なんども反復するんです。
でもキルケゴールは反復っていいことなんだよ、創造なんだよ、っていってくれていて。
反復っていうのは、うしろになげとばすことじゃなくて、まえのめりになることなんだよ、っていう転がる石(ライク・ア・ローリング・ストーン)のようなかっこいいことをいっていて。
だから、うれしかったっていう。勇気もらったよ、という。
なんだかボブ・ディランみたいなこというんだね、と。
そうゆうことだとおもうのです。
あとキルケゴールって必殺技みたいで唱えたくなりますよね。
わたしはたまに意味もなく唱えていることがあります。魔法みたいに。
せええれんおおびえきるけごおおおる、と。
そうすると、
すこし、
浮く。
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- テーマ:詩・ことば
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