【お知らせ】「夢八夜 第二夜 みどりのひと」『アパートメント』
- 2015/02/11
- 20:26
WEBマガジン『アパートメント』にて連載『夢八夜』第二回目の「第二夜 みどりのひと」という掌編を載せていただきました。
もしお時間のあるときにお読みいただければ、さいわいです。
レビューを担当してくださっている岡田陽恵さんが次のように書いてくださいました。岡田さん、ありがとうございました!
夢の中の夢を見るようで、映像にしてみてもやはり夢のような画になる。
みどりのひと、は地元の山を思い出しました。
なかはられいこさんの句の比喩には〈物質性〉があるのではないかというのが今回の裏テーマになっています。
わたしはなかはられいこさんの句は、笹井宏之さんの短歌にも通じるものがあるとおもっているのですが、両者に共通しているのは、比喩や暗喩や直喩がてざわりのある〈物質〉になっていることです。
〈物質〉をいいかえるならば、それはわたしがことばを駆使してもことばを駆使してもたちあらわれる〈他者〉です。
なかはらさんの句の比喩も、笹井さんの歌の比喩も、語り手自身がことばでたちあげたものだけれど、そのことばの範囲外へみずからが物質化し立ち上がり走り出そうとする。
わたしは、なかはらさんの句や笹井さんの短歌にいつもやわらかいやさしさを感じるとともに、そうした根源的なことばの自律性を感じることがあるのです。
比喩自体が、人称化して、弾力をもち、てあしをうならせ、はしりだしていくような。
次回「第三夜 本屋で鮫じゃんか」は、書物自体を志向しつつも物語世界がひろがっていくような書物をあらわした方から展開されるゆめです。
わたしはその方の書物をはじめて手にしたときに、書物自体が書物に言及することの眩暈のようなスペクタクルを覚えたのですが、それがスティーブン・スピルバーグとなってその方の書物内でもあらわれていた、そのことから展開される〈ゆめ〉となります。「第三夜」は、〈であい〉ます。
もしお時間のあるときにお読みいただければ、さいわいです。
レビューを担当してくださっている岡田陽恵さんが次のように書いてくださいました。岡田さん、ありがとうございました!
夢の中の夢を見るようで、映像にしてみてもやはり夢のような画になる。
みどりのひと、は地元の山を思い出しました。
なかはられいこさんの句の比喩には〈物質性〉があるのではないかというのが今回の裏テーマになっています。
わたしはなかはられいこさんの句は、笹井宏之さんの短歌にも通じるものがあるとおもっているのですが、両者に共通しているのは、比喩や暗喩や直喩がてざわりのある〈物質〉になっていることです。
〈物質〉をいいかえるならば、それはわたしがことばを駆使してもことばを駆使してもたちあらわれる〈他者〉です。
なかはらさんの句の比喩も、笹井さんの歌の比喩も、語り手自身がことばでたちあげたものだけれど、そのことばの範囲外へみずからが物質化し立ち上がり走り出そうとする。
わたしは、なかはらさんの句や笹井さんの短歌にいつもやわらかいやさしさを感じるとともに、そうした根源的なことばの自律性を感じることがあるのです。
比喩自体が、人称化して、弾力をもち、てあしをうならせ、はしりだしていくような。
次回「第三夜 本屋で鮫じゃんか」は、書物自体を志向しつつも物語世界がひろがっていくような書物をあらわした方から展開されるゆめです。
わたしはその方の書物をはじめて手にしたときに、書物自体が書物に言及することの眩暈のようなスペクタクルを覚えたのですが、それがスティーブン・スピルバーグとなってその方の書物内でもあらわれていた、そのことから展開される〈ゆめ〉となります。「第三夜」は、〈であい〉ます。
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