あとがきが11人いる!!
- 2015/02/18
- 01:05
言い間違いや思い違いが好きなので、いいまちがわれたり、おもいちがわれたりするのが、すきだ。
こないだ、あなた、ほらあなた、ととつぜん、おばあさんから声をかけられて、あなたあそこの、あのあのあたりのお孫さんでしょう!といわれて、わたしはそのときふいに決心してしまい、「あそこの、あのあのあたりの」お孫さんになろうとし、はい、とおもわず、いってしまったが、わたしが、はい、の、は、から、い、に行きかけたときに、ちがうじゃないの!あらまああたし、といわれたので、わたしは、は、といいかけたまま、とまり、でも、踏み切ろうとおもい、とりあえず、い!といったのだった。
以上が、はい、と言うことの、は、から、い、へのアドベンチャーである。
そういえば、わたしのことを、ふつうに、もとたにさん、と呼んでいたひともいる。
わたしはでも、呼ばれているうちに、なんだかわたしじしんが、もとたにであるかのようなさっかくを覚え、もしもとたにならこんなあるきかたをするかもしれないなとおもい、もとたに風にあるいたりしていた。
もとたにさんは、星に還ったりすることありますか、とそのひとがいったので、面妖なことをいうひとだなあ、とおもった。
星に還ったりはあんまりしないですね、というと、
あんまりかあ、といってかんがえこんだので、
ことばは厳密につかわなければとわたしは反省したのだった。
もとたにの反省である。
そういえば、ふいに、肩をたたかれて、あの、あれ読んでますよ、なんだっけ、ええとね、あの、あれ、あの、なんだ、あのね、あの、ええとさ、あの、あの、あれだ、あのね、あ、あの、『あとがき大冒険』
といったひとがいて、わたしは昔からあとがきの冒険家になりたかったので、ありがとうございます、といって、おじぎした。
わたしは、じつは、おじぎの冒険家になりたいな、とおもうときもあって、おじぎの講座に通っていたこともある。
第一回目のタイトルが、「おじぎ、その彼方へ」というタイトルだったので、ずいぶんおおきくでたなあとおもっていたのだが、教室に入ってきた講師は、おじぎは彼方とあなたへ向かう冒険です、といってすかさずおじぎしたので、なんだか納得し、どうじに、安心もした。
講座を終了したわたしが、むかし好きだったひとに、ていねいにおじぎをしたら、そのひとが、ずいぶんへたくそなおじぎだね、といったので、わたしはすべてがしくじったことを知った。
しくじっちゃったなあと言ったら、しくじらなかったことがあるの? と言われたので、わたしはおののいて、後ずさった。
そうしたら、けっこううまい腰のかんじがだせたので、この腰のかんじをわすれないでいよう、とわたしはおじぎの冒険家としておもったのである。腰の冒険家、としても。
こないだ、あなた、ほらあなた、ととつぜん、おばあさんから声をかけられて、あなたあそこの、あのあのあたりのお孫さんでしょう!といわれて、わたしはそのときふいに決心してしまい、「あそこの、あのあのあたりの」お孫さんになろうとし、はい、とおもわず、いってしまったが、わたしが、はい、の、は、から、い、に行きかけたときに、ちがうじゃないの!あらまああたし、といわれたので、わたしは、は、といいかけたまま、とまり、でも、踏み切ろうとおもい、とりあえず、い!といったのだった。
以上が、はい、と言うことの、は、から、い、へのアドベンチャーである。
そういえば、わたしのことを、ふつうに、もとたにさん、と呼んでいたひともいる。
わたしはでも、呼ばれているうちに、なんだかわたしじしんが、もとたにであるかのようなさっかくを覚え、もしもとたにならこんなあるきかたをするかもしれないなとおもい、もとたに風にあるいたりしていた。
もとたにさんは、星に還ったりすることありますか、とそのひとがいったので、面妖なことをいうひとだなあ、とおもった。
星に還ったりはあんまりしないですね、というと、
あんまりかあ、といってかんがえこんだので、
ことばは厳密につかわなければとわたしは反省したのだった。
もとたにの反省である。
そういえば、ふいに、肩をたたかれて、あの、あれ読んでますよ、なんだっけ、ええとね、あの、あれ、あの、なんだ、あのね、あの、ええとさ、あの、あの、あれだ、あのね、あ、あの、『あとがき大冒険』
といったひとがいて、わたしは昔からあとがきの冒険家になりたかったので、ありがとうございます、といって、おじぎした。
わたしは、じつは、おじぎの冒険家になりたいな、とおもうときもあって、おじぎの講座に通っていたこともある。
第一回目のタイトルが、「おじぎ、その彼方へ」というタイトルだったので、ずいぶんおおきくでたなあとおもっていたのだが、教室に入ってきた講師は、おじぎは彼方とあなたへ向かう冒険です、といってすかさずおじぎしたので、なんだか納得し、どうじに、安心もした。
講座を終了したわたしが、むかし好きだったひとに、ていねいにおじぎをしたら、そのひとが、ずいぶんへたくそなおじぎだね、といったので、わたしはすべてがしくじったことを知った。
しくじっちゃったなあと言ったら、しくじらなかったことがあるの? と言われたので、わたしはおののいて、後ずさった。
そうしたら、けっこううまい腰のかんじがだせたので、この腰のかんじをわすれないでいよう、とわたしはおじぎの冒険家としておもったのである。腰の冒険家、としても。
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