【感想】人は死ぬだからおでんをつついてる 角田古錐
- 2015/02/21
- 14:14
人は死ぬだからおでんをつついてる 角田古錐
【おでんスタディーズ】
『東奥文芸叢書川柳14 角田古錐句集 北の変奏曲』からの一句です。
「だから」という順接の接続詞によって「死ぬ」ことと「おでん」が結びついています。
かんがえてみると、「おでん」ってこんなふうにいろんな事象とふいうちのように結びつく食べ物かもしれないとおもうんです。
たとえば、おでんで、こんな句を思い出してみたいとおもいます。
コンビニのおでんが好きで星きれい 神野紗希
この神野さんの句ですが、コンビニのおでんが好きで「だから」星きれい、ということもできます。
おでんから星への接続。
かんがえてみると、SF的な句です。
古錐さんの句が、死からおでんへと一足飛びしたように、神野さんの句でもおでんから星へと一気にスパークします。
どうも、短詩のなかにおいては、おでんはマジカルな食べ物らしい。
そんな気さえ、してきます。
記号としてのおでん。
わたしたちは実は、おでんはよく食べていても、記号内容としてのおでんはよく知らないのかもしれません。
なぜなら、おでんはそのつど享受される場、だれがおでんをどこで食べるかという階層的問題(このおでんと階層性の問題は、去年の俳句青年協会のシンポジウムでもすこし言及されていました)、そしてそのおでんの詩をどういった読者層が受容するかというおでんの読者論の問題など、さまざまにおでんから問題圏がひろがってゆくからです。
そもそも、おでんとは、図像学でもあります。
たとえば、かつて、(わたしのなかで)話題になった(わたしの)こんなおでんの句があります。そしていまふたたび(わたしのなかで刹那的におでん的に)話題になっています。つまり、おでん的にわたしが何をしたかといえば、
○□△鍋に投げ散らす 柳本々々
【おでんスタディーズ】
『東奥文芸叢書川柳14 角田古錐句集 北の変奏曲』からの一句です。
「だから」という順接の接続詞によって「死ぬ」ことと「おでん」が結びついています。
かんがえてみると、「おでん」ってこんなふうにいろんな事象とふいうちのように結びつく食べ物かもしれないとおもうんです。
たとえば、おでんで、こんな句を思い出してみたいとおもいます。
コンビニのおでんが好きで星きれい 神野紗希
この神野さんの句ですが、コンビニのおでんが好きで「だから」星きれい、ということもできます。
おでんから星への接続。
かんがえてみると、SF的な句です。
古錐さんの句が、死からおでんへと一足飛びしたように、神野さんの句でもおでんから星へと一気にスパークします。
どうも、短詩のなかにおいては、おでんはマジカルな食べ物らしい。
そんな気さえ、してきます。
記号としてのおでん。
わたしたちは実は、おでんはよく食べていても、記号内容としてのおでんはよく知らないのかもしれません。
なぜなら、おでんはそのつど享受される場、だれがおでんをどこで食べるかという階層的問題(このおでんと階層性の問題は、去年の俳句青年協会のシンポジウムでもすこし言及されていました)、そしてそのおでんの詩をどういった読者層が受容するかというおでんの読者論の問題など、さまざまにおでんから問題圏がひろがってゆくからです。
そもそも、おでんとは、図像学でもあります。
たとえば、かつて、(わたしのなかで)話題になった(わたしの)こんなおでんの句があります。そしていまふたたび(わたしのなかで刹那的におでん的に)話題になっています。つまり、おでん的にわたしが何をしたかといえば、
○□△鍋に投げ散らす 柳本々々
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