【お知らせ】「【川柳訳】Stand by Me - B. E. King」『週刊俳句 第410号』
- 2015/03/01
- 00:35
『週刊俳句 第410号』にて「【川柳訳】Stand by Me - B. E. King」という文章を載せていただきました。『週刊俳句』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
今回は、中山奈々さんがかつてなされたスタンドバイミー俳句訳の川柳でする〈後追い〉というかたちで、川柳訳を試みてみました。
中山奈々さんの試みのひとつのすてきだったところに、「スタンドバイミー」の選曲という点があったと思います。
「スタンドバイミー」で何度も何度も繰り返されるのが「スタンドバイミー」というそのままの歌詞ですが、「スタンドバイミー」っていうのは、「そばにいてね、支えてね」などかなり幅広い意味をもちます。
つまり、たとえば「あなたのことがだいすきだよ」というのも「スタンドバイミー」の訳としてありえるし、「だいっきらい!」も「スタンドバイミー」の訳としてありえるし、「月がきれいですね」も「スタンドバイミー」の訳としてありえる。もちろん、「ぽぽぽぽぽ」でもいいわけです。〈ほ〉と〈○〉が〈ぽ〉になって〈スタンドバイミー〉しているのだから。
だから以前も少し書きましたが、ここでは、ことばとことばがぶつかりあう葛藤そのものが〈翻訳〉という行為になってくるのです。
どういった句を「スタンドバイミー」ということばそのものに打ち合わせ、響き合わせ、ぶつけるのか。
その塩梅がテクストになっていく。
これは「スタンドバイミー」という曲だったからこそできうることであり、その「スタンドバイミー」という選曲がまず中山奈々さんの試みのあるひとつのすばらしかった点だったと思います。
ともかく、かんたんにいうと、私はななさんの試みに去年とてもしびれて、でも自分でそれを後追いするなど思いも寄らなかったのですが、さいきん、句に向き合う態度はめいめいがそれぞれのやりかたで立っている場所から展開することができるのだし、またたとえばわたしの川柳訳バージョンがあっても、わたし以外のひとの川柳訳バージョンが後からあってもいいのだし、ともかく一度やってみようと思いまして、勇気をだしてやってみることにしました。
あと、かっこいいことをしたひとがいると、まねしたくなるということがあります。それ、だ。
すべて分かつたふりして春の油揚げ 中山奈々
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
今回は、中山奈々さんがかつてなされたスタンドバイミー俳句訳の川柳でする〈後追い〉というかたちで、川柳訳を試みてみました。
中山奈々さんの試みのひとつのすてきだったところに、「スタンドバイミー」の選曲という点があったと思います。
「スタンドバイミー」で何度も何度も繰り返されるのが「スタンドバイミー」というそのままの歌詞ですが、「スタンドバイミー」っていうのは、「そばにいてね、支えてね」などかなり幅広い意味をもちます。
つまり、たとえば「あなたのことがだいすきだよ」というのも「スタンドバイミー」の訳としてありえるし、「だいっきらい!」も「スタンドバイミー」の訳としてありえるし、「月がきれいですね」も「スタンドバイミー」の訳としてありえる。もちろん、「ぽぽぽぽぽ」でもいいわけです。〈ほ〉と〈○〉が〈ぽ〉になって〈スタンドバイミー〉しているのだから。
だから以前も少し書きましたが、ここでは、ことばとことばがぶつかりあう葛藤そのものが〈翻訳〉という行為になってくるのです。
どういった句を「スタンドバイミー」ということばそのものに打ち合わせ、響き合わせ、ぶつけるのか。
その塩梅がテクストになっていく。
これは「スタンドバイミー」という曲だったからこそできうることであり、その「スタンドバイミー」という選曲がまず中山奈々さんの試みのあるひとつのすばらしかった点だったと思います。
ともかく、かんたんにいうと、私はななさんの試みに去年とてもしびれて、でも自分でそれを後追いするなど思いも寄らなかったのですが、さいきん、句に向き合う態度はめいめいがそれぞれのやりかたで立っている場所から展開することができるのだし、またたとえばわたしの川柳訳バージョンがあっても、わたし以外のひとの川柳訳バージョンが後からあってもいいのだし、ともかく一度やってみようと思いまして、勇気をだしてやってみることにしました。
あと、かっこいいことをしたひとがいると、まねしたくなるということがあります。それ、だ。
すべて分かつたふりして春の油揚げ 中山奈々
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