【詩・短歌・俳句】「ぷるうすと湧く」『抒情文芸 第154号』2015年春・掲載作
- 2015/03/03
- 21:50
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セックスをするときいたのでわたしはここにやってきた。
あなたがセックスということばのせつめいをして
それからややあたらしいぼうきれをふったりしている。
わたしはわたしで母音のあたりにさしさわりがあり
そのせいで不自由なくらしをしているといったが
あなたはどんどんをつかいながら
橋をわたっていく
詳細なセックスのしかたをきかされて
ことこまかな書類をかいてから
わたしたちはセックスをし
それからだいぶとおくはなれた場所で
花をうえたりする
なにもない、が、育った場所で
柳本々々「セックスのふしぎ」
(詩・清水哲男 選・入選)
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「東(ひんがし)の野に炎(かぎろい)の立つ見えて」あ、チャイムですね、終わりにします。 柳本々々
(短歌・小島ゆかり 選・入選)
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香りからプルースト湧く新茶かな 柳本々々
(俳句・坪内稔典 選・佳作)
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