【お知らせ】「第六夜 オクムラくんとミッコさんと闇シャンプーをさがす」『夢八夜』
- 2015/03/11
- 21:14
WEBマガジン『アパートメント』にて連載『夢八夜』第六回目の「第六夜 オクムラくんとミッコさんと闇シャンプーをさがす」という掌編を載せていただきました。
もしお時間のあるときにお読みいただければ、さいわいです。
レビューを担当してくださっている岡田陽恵さんが次のようなレビューを書いてくださいました。ありがとうございました!
「ここは目を閉じなくっても闇のなか泡立てているおまえの頭」この短歌で何を連想するか、連想しても柳本さんの夢に追いつけない。
夢はそのひとだけの夢。柳本さんの今週の夢には音がある。
今回は、飯田有子さんの短歌から湧き出た夢です。
有子さんは「闇シャンプー」や「精神的おかっぱ」など、日常のことばが、非日常のことばにそのままアクセスしていくということばの不思議なメディア性があって、そうしたことばからの異次元の立ち上げ方が高野文子さんのマンガとも通底しているとずっと思ってたんですよね。
あの有子さんの有名な「たすけて枝毛姉さん」の歌もそうだし、つぎからつぎとてがでてきて馬跳びをする歌なんかもそうです。
それは日常の風景です。日常のことばだし、じつはぜんぜん非日常的なことではないんです。たぶんだれしも、じんせいで、たすけてこの枝毛!と発話する機会がある。
でも、闇とシャンプー、精神とおかっぱ、枝毛と姉さんというなにげない、しかし決定的な接続をするときに、ひとつの有子次元がたちあがる。
それは有子さんしか知らない次元です。
でもそれらのことばは知っているので、わたしたちがいつかはみるであろう次元です。
その意味で、有子さんはことばの錬金術師のようなところがある。
ことばを短歌という形式を使って、錬成している。
帽子から鳩をくりだすように、有子さんはことばの錬金術を通して、闇シャンプーや精神的おかっぱ、パラシュート部隊をくりだしてくる。
それが、有子さんの闇と光の世界なのではないかと。
さて、次回は、あるさまざまな形式の短詩の実践をされている方からみる夢です。その方と松尾スズキさんが遭遇したらいったいなにを夢見るのだろうとかんがえるラジオの時間でもあります。
「第七夜 柳本々々のうとうとラジオショー~春眠暁を覚えずなのだから今夜も眠らせナイト春の西瓜糖歌謡スペシャル~」。
その方をゲストにお招きし、ジョルジュ・ポンピドゥー・センター(仮)から生放送でお送りします。
もしお時間のあるときにお読みいただければ、さいわいです。
レビューを担当してくださっている岡田陽恵さんが次のようなレビューを書いてくださいました。ありがとうございました!
「ここは目を閉じなくっても闇のなか泡立てているおまえの頭」この短歌で何を連想するか、連想しても柳本さんの夢に追いつけない。
夢はそのひとだけの夢。柳本さんの今週の夢には音がある。
今回は、飯田有子さんの短歌から湧き出た夢です。
有子さんは「闇シャンプー」や「精神的おかっぱ」など、日常のことばが、非日常のことばにそのままアクセスしていくということばの不思議なメディア性があって、そうしたことばからの異次元の立ち上げ方が高野文子さんのマンガとも通底しているとずっと思ってたんですよね。
あの有子さんの有名な「たすけて枝毛姉さん」の歌もそうだし、つぎからつぎとてがでてきて馬跳びをする歌なんかもそうです。
それは日常の風景です。日常のことばだし、じつはぜんぜん非日常的なことではないんです。たぶんだれしも、じんせいで、たすけてこの枝毛!と発話する機会がある。
でも、闇とシャンプー、精神とおかっぱ、枝毛と姉さんというなにげない、しかし決定的な接続をするときに、ひとつの有子次元がたちあがる。
それは有子さんしか知らない次元です。
でもそれらのことばは知っているので、わたしたちがいつかはみるであろう次元です。
その意味で、有子さんはことばの錬金術師のようなところがある。
ことばを短歌という形式を使って、錬成している。
帽子から鳩をくりだすように、有子さんはことばの錬金術を通して、闇シャンプーや精神的おかっぱ、パラシュート部隊をくりだしてくる。
それが、有子さんの闇と光の世界なのではないかと。
さて、次回は、あるさまざまな形式の短詩の実践をされている方からみる夢です。その方と松尾スズキさんが遭遇したらいったいなにを夢見るのだろうとかんがえるラジオの時間でもあります。
「第七夜 柳本々々のうとうとラジオショー~春眠暁を覚えずなのだから今夜も眠らせナイト春の西瓜糖歌謡スペシャル~」。
その方をゲストにお招きし、ジョルジュ・ポンピドゥー・センター(仮)から生放送でお送りします。
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