【お知らせ】「【うたうことを読む】サウンド・オブ・ミュージックを肛門科クリニックで歌う難しさについて、或いはきょうパイロットになる夢をめぐって」『-BLOG俳句新空間-第16号』
- 2015/05/01
- 20:38
『BLOG俳句新空間 第16号』にて「【うたうことを読む】サウンド・オブ・ミュージックを肛門科クリニックで歌う難しさについて、或いはきょうパイロットになる夢をめぐって」という文章を載せていただきました。『-BLOG俳句新空間-』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
『短歌研究』1992年8月号の歌人に関する疑問のアンケートで加藤治郎さんがこんな回答をされているんですね。
いつからヒトは歌人になるのか。これがわからないから混迷しているし、楽しくもある。
これはふしぎですよね。ひとはある日とつぜん短歌をうたうようになる。ふしぎです。
つまり、どこかで歌うためにジャンプするわけです。跳躍を。飛躍を。
たとえばともだちやおかあさんや恋人や上司と電話をしていてとつぜん短歌でうたいだしたりはしないわけです。
どこかで、とつぜん、短歌をうたうと決める。そうする飛躍がある。
それを上野葉月さんの俳句をめぐる俳句からかんがえてみました。
ひとはどのように短歌や俳句や川柳をうたうようになるのか。その〈あいだ〉にはなにがあるのか。
わたしはきょうからでもパイロットになることができるのか。
もしなれたとして、家族はおどろかないのか。
わるいことをしてしまったときに、短歌で謝罪をしたら、ゆうじんはおどろかないのか。こいびとはおどろかないのか。猫はおどろかないのか。
それでもパイロットになったわたしは宇宙の果てでなにをおもうのか。うたうのか。パイロットとしてモンティ・パイソンのギャラクシーソングを、宇宙のことをかんがえればどんな人生の不幸もちっぽけなものさとミュージカル仕立てでうたうのか、そんなふうにパイロットをめぐるパイロットについてかんがえるわたしは、にもかかわらずパイロットなのか。
「凍る、燃える、凍る、燃える」と占いの花びら毟る宇宙飛行士 穂村弘
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
『短歌研究』1992年8月号の歌人に関する疑問のアンケートで加藤治郎さんがこんな回答をされているんですね。
いつからヒトは歌人になるのか。これがわからないから混迷しているし、楽しくもある。
これはふしぎですよね。ひとはある日とつぜん短歌をうたうようになる。ふしぎです。
つまり、どこかで歌うためにジャンプするわけです。跳躍を。飛躍を。
たとえばともだちやおかあさんや恋人や上司と電話をしていてとつぜん短歌でうたいだしたりはしないわけです。
どこかで、とつぜん、短歌をうたうと決める。そうする飛躍がある。
それを上野葉月さんの俳句をめぐる俳句からかんがえてみました。
ひとはどのように短歌や俳句や川柳をうたうようになるのか。その〈あいだ〉にはなにがあるのか。
わたしはきょうからでもパイロットになることができるのか。
もしなれたとして、家族はおどろかないのか。
わるいことをしてしまったときに、短歌で謝罪をしたら、ゆうじんはおどろかないのか。こいびとはおどろかないのか。猫はおどろかないのか。
それでもパイロットになったわたしは宇宙の果てでなにをおもうのか。うたうのか。パイロットとしてモンティ・パイソンのギャラクシーソングを、宇宙のことをかんがえればどんな人生の不幸もちっぽけなものさとミュージカル仕立てでうたうのか、そんなふうにパイロットをめぐるパイロットについてかんがえるわたしは、にもかかわらずパイロットなのか。
「凍る、燃える、凍る、燃える」と占いの花びら毟る宇宙飛行士 穂村弘
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