【川柳】川柳の城のラピュタ『月刊川柳マガジン』2015年6月号・掲載作

猫じゃないなにかに猫が抱かれてる　　柳本々々
　　（川柳画ミュージアム）

あはははの二番目の「は」で少し泣く　　柳本々々
　　（前句付・課題「顔で笑って心で泣いて」・中野六助選・佳作）

教室はいなくなるひとでいっぱい　　柳本々々
　　（新鋭柳壇・題「予知」・赤松ますみ選・秀作一）

赤松ますみさんから次の句評もいただきました。ありがとうございました！

【句評】ブラックユーモアのような措辞が妙に現実味を帯び、不気味さの中にも訴えるもののある一句。

お空からわたしのせいで降りたきみ　　柳本々々
　　（読者柳壇・課題「慕情」・中島和子選・佳作）

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石になるスケジュール表を渡される　　中野六助

あやまちをくるんでしまうたまごやき　　赤松ますみ

消費者のナイフが少しずつ錆びる　　中島和子