【川柳】ほっとする頭蓋骨（はじめの一歩句会・題「さっそく」）

今回のお題は「さっそく」で、城後朱美さん、月波与生さん、徳田ひろ子さん、奈良一艘さんから選と選評をいただきました。ありがとうございました。


さっそくですがと渡される頭蓋骨　　柳本々々
　（朱美、与生、ひろ子、一艘 選）

玄関にほっと忘れてしまうさっそく　　柳本々々
　（朱美 選）


【頭蓋骨の評】
　ええっ、渡されたものが頭蓋骨とは！びっくり。そんなもんは要らないな！もっときれいなものがいい。　　朱美

　見知らぬ人から最初に渡されるものが頭蓋骨なのは怖いけど自分であるのとを証明するには最も確からしい方法なのかもしれません。　　与生

　ななな、なんと頭蓋骨！
これで信長きどりで酒でも飲めと言うんですか？
しかし、なんと美しい頭蓋骨なのでしょうか…
人間は色々な不純物を纏いどす黒い物を抱え汚れ続けて生きておりますが
全てを取り払うと以外と美しいものなのですねぇ…はい！受け取らせて頂きます　　ひろ子

　そんなぁ～、のっけから頭蓋骨を渡されてもね。(汗)
取り敢えずカタチから入るってのもアリなのかも…(笑)　　一艘


【ほっとの評】
　だよね。さっそくを玄関に忘れるんだよね。わかる、わかる。　　朱美

　　　＊

壁紙はピンクの部屋で窒息死　　城後朱美

無位無冠死ね死ね団を退職す　　月波与生

妄想に添えるうすもも色の指　　徳田ひろ子

沢庵ぼりぼりミサイル発射の季節です　　奈良一艘