【お知らせ】「【俳句とサブカルチャー】獄門島と天空の城ラピュタ-横溝正史と宮崎駿とわたしたちがいっしょに叫んだ、「バルス!!」」『BLOG俳句新空間 第22号』
- 2015/07/24
- 12:30
『俳句新空間 第22号』にて「【俳句とサブカルチャー】獄門島と天空の城ラピュタ-横溝正史と宮崎駿とわたしたちがいっしょに叫んだ、「バルス!!」」という文章を載せていただきました。『BLOG俳句新空間』編集部にお礼申し上げます。ありがとうございました!
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
かつて『週刊俳句』の「 とある眼差しのこと 松下道臣句集『足形』の一句 」という記事において、西原天気さんが「俳句は、俳句そのものの価値よりもむしろ、と言って悪ければ、その価値と同等に、俳句的行為、すこし具体的に言えば俳句的眼差し、俳句的スタンスのようなものに宿る価値というものがある」と書かれていたのですが、この俳句そのものをめぐる《俳句的行為=俳句的スタンス》がじつは獄門島の事件には深く関わっていたのではないかとおもうんですね。
俳句だけでなく、俳句を詠む/読む行為、まなざす行為も、じつはあるひとつの枠組み=コードになる。そしてそのコードがまたその句をちがったふうに読み出し・つくりあげていく場合もある。
たとえば、句集というパッケージングもそういう意味において、ひとつの《スタンス》があらわれてくる場所として、ただ一句あるだけとはちがった意味合いがあるようにおもうんです。ひとはスタンスを感じるために、句集を読むのではないか、ということです。
で、このスタンスがときによくわからない超越的なちからをひきおこすことがある。たたりでも、怨念でもいいのですが、このスタンスによって、みずからの主体を奪われてしまうことがある。よくわからないちからにつきうごかされて、とんでもないことをやってしまうことがある。善い行為も、悪い行為も。
もしかしたらそれが「シマ/シロ」をとおして起こった獄門島と天空の城ラピュタの〈事件〉だったのではないか。
そんなことを、すこし、かんがえていました。
獄門島でも、天空の城ラピュタでも、ハウルの動く城でも起こっていたのは、たったひとつの句やまじないや手が、それらをめぐるスタンスをとおして、ひとを迷わせていくその〈風景〉ではなかったのかとおもうのです。
手をつなぐきみを迷子にするために 山内令南
お時間のあるときにお読みくだされば、さいわいです。
かつて『週刊俳句』の「 とある眼差しのこと 松下道臣句集『足形』の一句 」という記事において、西原天気さんが「俳句は、俳句そのものの価値よりもむしろ、と言って悪ければ、その価値と同等に、俳句的行為、すこし具体的に言えば俳句的眼差し、俳句的スタンスのようなものに宿る価値というものがある」と書かれていたのですが、この俳句そのものをめぐる《俳句的行為=俳句的スタンス》がじつは獄門島の事件には深く関わっていたのではないかとおもうんですね。
俳句だけでなく、俳句を詠む/読む行為、まなざす行為も、じつはあるひとつの枠組み=コードになる。そしてそのコードがまたその句をちがったふうに読み出し・つくりあげていく場合もある。
たとえば、句集というパッケージングもそういう意味において、ひとつの《スタンス》があらわれてくる場所として、ただ一句あるだけとはちがった意味合いがあるようにおもうんです。ひとはスタンスを感じるために、句集を読むのではないか、ということです。
で、このスタンスがときによくわからない超越的なちからをひきおこすことがある。たたりでも、怨念でもいいのですが、このスタンスによって、みずからの主体を奪われてしまうことがある。よくわからないちからにつきうごかされて、とんでもないことをやってしまうことがある。善い行為も、悪い行為も。
もしかしたらそれが「シマ/シロ」をとおして起こった獄門島と天空の城ラピュタの〈事件〉だったのではないか。
そんなことを、すこし、かんがえていました。
獄門島でも、天空の城ラピュタでも、ハウルの動く城でも起こっていたのは、たったひとつの句やまじないや手が、それらをめぐるスタンスをとおして、ひとを迷わせていくその〈風景〉ではなかったのかとおもうのです。
手をつなぐきみを迷子にするために 山内令南
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