【お知らせ】「私の好きな詩人 第158回―高橋順子―」『詩客』
- 2015/09/24
- 13:00
『詩客』のリレー連載シリーズ「私の好きな詩人 」の第158回目に高橋順子さんの詩をめぐって書かせていただきました。
「 私の好きな詩人 第158回―高橋順子― 」柳本々々
わたし、ほんとうに高橋順子さんの『時の雨』が大好きで、よく、無力で、どこにも歩き出す気力がなく、だれにもあうちからもなく、這いつくばるしかなくなったときには、はらばいになったまま、ゆいいつの勇気としてこの『時の雨』を声にだして読んでいました。
詩って、時間だとおもうんですね。
時間をうみだすことだとおもうんですよ。
でも、それは詩だけじゃなくて、生きることもそうだとおもうんですよ。
生きることも、時間をうみだすこと、いまここにしかない時間をかんじとることだとおもうんですよ。
時のどしゃぶりのなかで、わたしに出会ってしまったり、あなたにであってしまったりすることだとおもうんですよ。
どしゃぶりですから、その雨のなかで、時間は逆流したり転流したりするわけです。時のひかり、ではないわけです。多方向に拡散し浸透する時間のベクトルのなかで、あなたは傘をさして、あるく。
それが生のなかで、生きることを実感することなんじゃないかっておもうんですよ。
時の雨のなかで思いがけずあなたにであった。であってしまった。
それを二文字であらわせば、こういうふうにあらわすことができるとおもうんですよ。
やあ。
高橋順子さんの詩集『時の雨』のサイン本
「 私の好きな詩人 第158回―高橋順子― 」柳本々々
わたし、ほんとうに高橋順子さんの『時の雨』が大好きで、よく、無力で、どこにも歩き出す気力がなく、だれにもあうちからもなく、這いつくばるしかなくなったときには、はらばいになったまま、ゆいいつの勇気としてこの『時の雨』を声にだして読んでいました。
詩って、時間だとおもうんですね。
時間をうみだすことだとおもうんですよ。
でも、それは詩だけじゃなくて、生きることもそうだとおもうんですよ。
生きることも、時間をうみだすこと、いまここにしかない時間をかんじとることだとおもうんですよ。
時のどしゃぶりのなかで、わたしに出会ってしまったり、あなたにであってしまったりすることだとおもうんですよ。
どしゃぶりですから、その雨のなかで、時間は逆流したり転流したりするわけです。時のひかり、ではないわけです。多方向に拡散し浸透する時間のベクトルのなかで、あなたは傘をさして、あるく。
それが生のなかで、生きることを実感することなんじゃないかっておもうんですよ。
時の雨のなかで思いがけずあなたにであった。であってしまった。
それを二文字であらわせば、こういうふうにあらわすことができるとおもうんですよ。
やあ。
高橋順子さんの詩集『時の雨』のサイン本
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